テストステロンの日内変動とは?
テストステロンは体内で分泌されていますが、常に一定量が分泌されているわけではなく、一日のうちでも時間帯によって分泌量に差があります。
このテストステロン分泌の変動を「日内変動」といいます。
テストステロンの日内変動を理解することで、男性更年期障害の治療などが効果的になります。
今回はテストステロンの日内変動についてご紹介します。
テストステロンの日内変動とは?
テストステロンの分泌変動を、「日内変動」といいます。
日内変動といっても、個人差はもちろんのこと、その日の体調や、さらには季節、気温、湿度などの環境によっても変化すると言われています。
その変動の中でも、夜明け前から午前中にかけてテストステロンの分泌が多くなることが分かっています。
血清総テストステロンと遊離テストステロンともに上昇はしますが、特に遊離テストステロンの上昇幅が大きいのです。
テストステロンの分泌は、夜明け前から午前中にかけて多くなる!特に、遊離テストステロンの上昇幅が大きい!
日内変動が起きるとどうなるの?
テストステロンの分泌が日内変動で変化するということは、男性更年期障害で血液検査をする時や、テストステロン塗り薬などを使う時に影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。
男性更年期障害の初診タイミングは?
テストステロンの分泌は、日内変動によって常に変動しており時間帯によって差が出ます。
明け方から午前中にかけて高くなることが分かっているため、テストステロンの血液検査をする場合、おおむね午前8時から11時までに採血することが望ましいとされています。
テストステロンの血液検査をする場合は午前8時から11時までに採血するのが最適!
男性更年期障害の診察では、ほぼ間違いなく血液検査(採血)を行いますからね。
テストステロンの日内変動を知らずに午後に初診の予約を入れたとすると、もう一度午前の診察予約を入れて、診察を受け直さないとならなくなりますので、注意が必要です。
私も初診の時は、日内変動の理由から、午前中に予約を入れて、採血をしました。
男性更年期障害の初診を予約する時は、午前中にしましょう!
テストステロン塗り薬を使う時は注意が必要
グローミンやセルノスジェルなどのテストステロン塗り薬。
自分で気軽にテストステロンを補充できるということで、多くの方に利用されています。
このテストステロン塗り薬を使う時は、テストステロンの日内変動を意識した使い方をしなければなりません。
テストステロンは日内変動により、明け方から午前中にピークを迎えます。
テストステロン塗り薬は、このピークに合わせて使うと、効果的なんです。
グローミンとセルノスジェルに関しては、こちらの記事で詳しく解説しておりますので、よろしかったらご参照ください。
まとめ
テストステロン分泌は、日内変動により夜明け前から午前中にかけてピークを迎えます。
この日内変動があることで、男性更年期障害の血液検査や、テストステロン塗り薬などを使用する時間帯にも影響を与えます。
男性更年期障害の初診を受ける場合は、ほぼ必ず血液検査を行いますので、日内変動を考慮して、午前中の予約をするようにしましょう。
出来れば、朝イチがいいですよ。
また、テストステロン塗り薬の使う時も、日内変動を考慮して、夜に塗るようにします。
そうすることで、テストステロン分泌のピークに合わせて、塗り薬の効果がでてきます。
テストステロンと効果的にお付き合いをするために、ぜひ日内変動を意識するようにしてみてください。