オナ禁するとテストステロンが増えて男性更年期障害は改善するの!?

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最近よく聞く”オナ禁”に関するご質問ですね。確かに、オナ禁は様々なメリットがあるという情報があります。

その中でも、テストステロンのUPは、男性更年期障害の予防改善の観点からも気になりますよね。

それでは今回はオナ禁とテストステロンの関係についてまとめてみましょう。

どうもです! 

男性更年期障害予防改善アドバイザーのタツヤです!

私自身50歳を過ぎてから男性更年期障害に悩み、苦しみ、現在も様々な治療やセルフケアを実践しております。

このブログをお読みのあなたは、私と同じ50代、そして男性更年期障害に苦しんでいる方かも知れません。

いわゆる「L世代」ですね。

※「L世代」とは、「男性更年期障害の一歩手前の自覚症状があったり、男性ホルモンであるテストステロンが低下しやすい要因を抱える男性のこと」を言います。

「L世代」には悩みが尽きませんよね。

私は、男性更年期障害が、世間ではあまり知られていないことに、その悩みの原因があると思っています。

「L世代」の多くは、

  • 男性更年期障害の、ちゃんとした情報や知識を得られない
  • 男性更年期障害の、適切な治療を受けられない
  • 男性更年期障害について、周囲からの理解を得られない

など、”ないない”づくしの中で悩んでいると思います。

あなたが男性更年期症状の知識が十分じゃないことにより、今も様々な症状に悩み、そして苦しみ、もしかしたら、あなたが今まで苦労して積み上げたキャリアにも大きな影響が出ているかもしれません。

更年期障害は、これからというキャリアの充実期に始まることが少なくありませんからね。

通常の生活や仕事ができないほど辛い時は、直ぐに医療機関に相談してください。

決して放置はしないでください。

もしセルフケアで緩和したいと考えているのなら、このブログを通じて、総合的に知識を備えていただき、あなたの明るい未来のためのきっかけにしてください。

このブログでは、男性更年期障害に悩み苦しむ、そんなあなたのために、男性更年期障害について、私の実体験も踏まえて様々な切り口からの情報を発信してまいります。

それでは参りましょう!

貝原益軒「養生訓」の教えとは

本題に入る前に、偉人の教えをご紹介したいと思います。

「接して漏らさず」。

この言葉は、平均寿命が40歳を下回っていた江戸時代において85歳まで生きた超健康オタク貝原益軒(かいばらえきけん)が述べた交接(こうせつ)=SEXに関する極意です。

超健康オタクが残したSEXの極意、その内容に興味ありませんか?

超健康オタク貝原益軒は、健康ネタをまとめたバイブル「養生訓」において、快楽を得るための夜の営みではなく、「健康で長生きする」ための理想的な年齢別交接(SEX)の回数について説きました。

貝原益軒は健康ネタをまとめたバイブル「養生訓」において、「健康で長生きする」という目的で、腎機能を健全に保つための男女の理想的な交接(SEX)の回数について説いています。

その回数とは、次の通り。

年齢別の理想的な交接(SEX)の回数
  • 20代 ⇒ 4日に1度
  • 30代 ⇒ 8日に1度
  • 40代 ⇒ 16日に1度
  • 50代 ⇒ 20日に1度
  • 60代 ⇒ 行わないか、体力が盛んならば1月に1度

この回数を見て、どう感じますか?

多いと感じるか、少ないと感じるかは、個人差があるとは思いますが、年齢を重ねてもまだまだイケると血気盛んな方もいると思います。

実は、この考えは方は古代中国から伝わる房中術の1つで、パートナーとのふれあいで気のエネルギーを養い、射精で無駄に放出せず、体内に蓄え脳内に循環させるというもの。

中国で古くからいわれた男女交合論で、体内の精気を外に出さず脳に還流させる(還精補脳)ことを説く。weblio辞書

こんな考えが、古代中国にはあったんですね。

貝原益軒もそこからパクったのではないかと推察されます。

男としての最終形みたいな感じですが、実践するのは難しそう・・・(笑)

オナ禁が推奨されるのはなぜ?

さて、ここからが本題です。

最近、ネットや電子書籍で、「オナ禁」というワードをよく目にしませんか?

これは文字通り「自慰行為、つまりオナニーを禁止」するという意味で使われているワードで、「オナ禁」をすると、様々な健康に関するメリットを享受できるということから、世代を問わず多くのメンズが、オナ禁にチャレンジし、その効果を高らかにご披露しているのです。

では、具体的にオナ禁をすることで得られると言われているメリットとは何でしょうか?

以下に整理してみました。

オナ禁のメリット
  • 男性更年期障害の予防改善が期待できる
  • 意欲が向上する
  • 肌質がよくなる
  • 体臭が消える 
  • 自信がつく
  • 運がよくなる
  • 筋肉がつく
  • 集中力が高まる
  • 睡眠の質が向上する
  • 女性にモテはじめる

などなど、何かイイ事ばかり。

これらのメリットはオナ禁によってテストステロンが上昇することで得られるものだと考えられています。

しかし、果たしてオナ禁は本当にテストステロンを増加させるのでしょうか。

ここでは、主観ではなく、あくまで客観的なエビデンスに基づくアプローチから、オナニーとテストステロンの関係について紐解いていきたいと思います。

オナ禁はテストステロンを増やすのか!?

多くのオナ禁実践者が必ずと言っていいほど参考にする有名な実験が2つあります。

一つ目は、2002年に中国で行われた「7日間の禁欲実験」です。

二つ目は、2001年にドイツで行われた「3週間の禁欲実験」です。

それぞれの実験と結果について解説します。

2002年に中国で行われた「7日間の禁欲実験」

【1stステップ】被験者:21歳から45歳の28人の男性
8日間の射精禁止
7日目にテストステロンが45%増加した。【すごっ!】
しかし8日目には元の値に戻ってしまう。
【2ndステップ】禁欲8日目に、28人の男性被験者を次のグループに分ける。
「射精して1度リセットするグループ
「そのまま禁欲を続けるグループ」
「射精してリセットするグループ」はリセット後7日目に再度テストステロンが増加した。
「そのまま禁欲を続けるグループ」では禁欲14日目にテストステロンは増加しなかった。

この実験から導かれる結論としては、

短期的なオナ禁はテストステロンを高めるが、オナ禁をしすぎるとテストステロンには効果がない

ということが言えるのではないでしょうか。

2001年にドイツで行われた「3週間の禁欲実験」

  • 被験者:週に2~3回SEXを行う22歳から29歳の若い男性
  • 3週間の射精禁止
  • 禁欲前と禁欲後で、オナニー時のテストステロンの変化を調査
  • 禁欲前はオナニー後にテストステロンが低下した。
  • 3週間の禁欲後はオナニー時のテストステロンの低下が抑制した。

これら2つの研究結果から、

1週間から3週間程度の短期的なオナ禁は、一時的にテストステロンを上昇(または低下の抑制)させ、男性更年期障害の改善に効果がある可能性がある!

という結論が導かれそうです。

そもそも頻度はテストステロンに影響するの?

先述の2つの実験からは、短期のオナ禁をすることでテストステロンのUPが期待できることがわかりました。

この結果からあなたは恐らく、男性更年期障害でテストステロンが低下している状況にあったとしたら、短期間オナ禁を実践してテストステロンをUPしたいという気持ちになると思います。

完全なるオナ禁ではなく、あくまで”短期間”という条件付きの結果を聞いて、安堵したのではないでしょうか。

私は安堵しましたよ(笑)

ぜひ無理のない範囲で実践して、その効果を実感してみるのもいいですよね。

そうなると、次に気になるのが、オナニーの頻度ではないでしょうか。

短期間のオナ禁で効果がでるということは、あまりやり過ぎては効果が半減するような気もしますからね。

ここで、もう一つの実験結果をご紹介したいと思います。

オナニーの頻度とテストステロンの関係とは

オナニーの頻度について考えた時、参考になるのが2016年カナダのマギル大学で行われた実験です。

この実験のポイントは、オナニーの頻度がテストステロンのレベルにどのような影響を与えるかを調べることにあります。

  • 被験者:57〜85 歳のアメリカ人男性620人
  • オナニーの回数とテストステロン値の関係を調査
  • 頻繁にオナニーをする男性はテストステロンのレベルが高い。

個人的には、世代の偏りが気になるのですが、頻度が多ければテストステロンのレベルが高くなると言う結果については、男性更年期障害に悩む男性のみなさんにとっては、ウエルカムな結果なのではないでしょうか。

常にパートナーを相手にSEXができる環境にない方も少なくないと思いますからね。

あなたのペースでテストステロンレベルをコントロールできるというのは、嬉しい結果ですね。

 まとめ

今回は、オナ禁とテストステロンの関係について、いくつかの実験結果を引用して整理してみました。

精緻に比較した時、単純にオナ禁は良い、オナ禁は悪いというように、シンプルに評価できる状況にはないかもしれません。

しかし、数少ない研究結果であるとは言え、現時点であっても次の様なことは言えるのではないでしょうか。

  1. 短期的なオナ禁は、テストステロンを増やす可能性が十分ある
  2. オナニーの頻度とテストステロンレベルは比例する

テストステロンという切り口だけではなく、精子の質向上、ED対策という観点からも、毎日の射精は望ましいというのが、泌尿器専門医の考えのようです。

ですので、何となくネガティブイメージをもつオナニーですが、メンズヘルスにとっては非常に有効かつ大切なアクションであると再認識し、ぜひあなたのQOL(クオリティオブライフ)のために、日常生活に支障をきたさない程度に適度に楽しんでみてはいかがでしょうか。

男性更年期障害の克服に必要なのは「ひとりじゃない」と思えること

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ABOUT ME
タツヤ
タツヤ
男性更年期障害予防改善アドバイザー
1971年生まれ。
2010年頃から動悸、めまい、発汗、倦怠感などの症状に悩まされる。
様々な病院で検査を受けるも原因が分からず『診断難民』状態に。
その間、体調は悪化するばかり。
2019年頃から体調不良(不定愁訴)が顕著に現れる。
2022年11月ホルモン検査の結果、男性更年期障害の診断を受ける。
以降、テストステロン補充療法を中心に治療を続け、合わせてテストステロンをアップさせるための生活習慣の改善に取り組み、2023年11月時点、テストステロン値も正常になり、男性更年期障害の症状は改善する。
現在は、自身の経験を活かし、SNS(X【旧Twitter】)やblog、同じ悩みを持つ方々によるコミュニティ、さらには各種メディア出演など通じて、男性更年期障害を中心としたメンズヘルスに関する情報を発信している。

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■週刊SPA!(2024年 1/16・23号)
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