自転車EDの恐怖!サドルで圧迫される股間がもたらす勃起不全の危険性

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最近健康志向の高まりで注目されている自転車ですが、実は性的健康に悪影響を及ぼす可能性があることをご存知でしょうか? 自転車に乗ることで会陰部(肛門の手前部分)に圧力がかかり、血流障害や神経障害を引き起こすことがあります。 これが原因で、男性では勃起不全(ED)や前立腺炎、女性では感度低下や尿道炎などのトラブルに悩まされるケースが増えています。 しかし、自転車に乗ることをやめる必要はありません。 サドルの選び方や乗る時間の調整など、自転車と性的健康の関係を理解し、正しい対策を行えば、自転車に乗りながら性的健康を保つことができます。 本記事では、自転車と性的健康のポイントを詳しく解説します。

自転車EDとは何か? どうして起こるのか?

自転車EDとは何か?

自転車EDとは、自転車に乗ることで引き起こされる勃起不全(ED)のことです。

勃起不全とは、性的興奮や刺激があっても、陰茎(ペニス)が十分に硬くならない、または硬さを維持できない状態のことです。

自転車EDは、男性の性的健康や生活の質に大きな影響を与える問題です。

どうして起こるのか?

自転車EDの原因は、サドルに座っていることで、陰茎周辺の血管や神経が圧迫されることです。

これにより、陰茎に血液が流れにくくなったり、勃起を司る神経の伝達が悪くなったりします。

その結果、勃起力が低下したり、性的感覚が鈍くなったりします。特に長時間や高頻度で自転車に乗る場合は、血管や神経にダメージを与えてしまう可能性があります。

サドルによる圧迫の仕組み

サドルに座っている時に圧迫される部分は、主に「 鼠径部 (そけいぶ)」と呼ばれる場所です。

鼠径部とは、太ももとお腹の境目にあるくぼみの部分で、大動脈や大静脈などの大きな血管や神経が通っています。

この鼠径部から陰茎へと分岐する血管や神経が、サドルによって押しつぶされてしまうのです。

サドルによって圧迫された血管や神経は、次のような影響を受けます。

血管

血流が悪くなり、陰茎への血液供給が減少する。これにより、陰茎海綿体が十分に充血しなくなり、勃起力が低下する。

神経 

信号伝達が悪くなり、勃起中枢や感覚受容器からの情報が正しく伝わらなくなる。これにより、勃起反射が弱まったり、性的感覚が鈍くなったりする。

サドルによる圧迫は、一時的なものであれば回復する可能性がありますが、長期間続けると血管や神経に irreversible(不可逆的) な損傷を与えてしまうこともあります。

この場合、「 器質性ED 」と呼ばれるタイプのEDになってしまいます。

器質性EDは、治療しないと改善しない重度のEDです。ここまで悪化させないことが重要です。

自転車EDを防ぐためにはどんなサドルを選ぶべきか

自転車EDを防ぐためにはどんなサドルを選ぶべきか

自転車に乗ることは健康や環境に良いとされていますが、長時間の自転車は男性器に悪影響を及ぼす可能性があります。

自転車によるED(勃起不全)とは、どのような仕組みで起こるのでしょうか。また、自転車EDを防ぐためには、どんなサドルを選ぶべきなのでしょうか。

自転車がEDを引き起こす仕組み

勃起は、脳からの信号によって陰茎海綿体に血液が流れ込むことで起こります。

しかし、自転車に乗ると、会陰部という男性器と肛門の間の部分の血管がサドルに圧迫されてしまいます。

これが長時間続くと、男性器周辺の血流が悪化し、勃起の働きが阻害される可能性があります。

アメリカで行われた自転車によるEDの相関性に関する調査とは

アメリカでは、自転車によるEDの相関性に関する調査が行われました。

その結果、長時間の自転車は生殖器への血流の滞りを引き起こし、性的能力の低下をもたらす可能性があることが分かりました。

また、自転車を漕ぐことで1平方センチメートルあたり202グラムから375グラムの圧力が鼠径部にかかってしまうことも明らかになったのです。

これは、生殖器周辺の血流が悪化するといわれている1平方センチメートル当たり162グラム以上の圧力です。結構な圧力ですよね。

自転車EDを防ぐためのサドル選び

自転車EDを防ぐためには、サドル選びがめちゃくちゃ重要です。

サドル選びにおいては、以下の3つのポイントに注意しましょう。

サドル選びの3つのポイント
  • サドルの幅
  • サドルの厚み
  • サドルの形状

それぞれ見ていきます。

サドルの幅

サドルの幅は、骨盤の坐骨幅と乗車姿勢に合わせて選ぶ必要があります。

坐骨幅とは、サドルに当たる臀部の下の骨の幅です。

坐骨幅は個人差がありますが、一般的には男性よりも女性や体格が大きい人の方が広い傾向があります。

サドルの幅は坐骨幅よりも少し広めに選ぶと良いでしょう。

これは、乗車姿勢によって坐骨幅が変化するからです。

上半身を起こした姿勢では坐骨幅が広くなり、前傾姿勢では狭くなります。

サドルの幅が坐骨幅よりも狭すぎると、おしりがはみ出して一部に圧力がかかり、痛みや血流障害の原因になります。

サドルの厚み

サドルの厚みは、クッション性やフィット感に影響します。

厚みがありクッション性の高いサドルは、衝撃を吸収してくれるので、ガタガタした道でも痛みにくくなります。一方、厚みが少なく硬めのサドルは、おしりとの一体感が高まり、ペダリング効率が向上します。

ロードレーサータイプの自転車だと、めちゃくちゃ細くて硬いサドルですよね。あのサドルだと、短時間でお尻が痛くなります。

サドルの厚みは、乗る距離や目的に合わせて選ぶと良いでしょう。長距離やスピード重視の場合は、硬めで薄いサドルを選ぶと快適です。短距離や街乗りの場合は、柔らかめで厚いサドルを選ぶと楽ですよ。

サドルの形状

サドルの形状は、おしりのホールド感や股間への圧迫感に影響します。形状には大きく分けてフラットタイプと湾曲タイプがあります。

フラットタイプは、座面が平らになっているため、おしりの位置を自由に動かせます。姿勢やポジションを変えたい人におすすめです。湾曲タイプは、座面が中央部分でくぼんでいるため、おしりが固定されます。ホールド感重視の人におすすめです。

また、サドルの中央部分に穴が開いているものもあります。これは、股間への圧迫を軽減するためのもので、自転車ED予防に効果的です。

穴あきサドルは男女問わず使用できますが、特に男性におすすめです。

私(運営者)の所感としては、多少の効果はあります。

自転車に乗るときの姿勢や位置を調整して股間への圧力を減らす方法

自転車EDを防ぐための姿勢や位置の調整

自転車EDを防ぐためには、姿勢や位置を調整することが重要です。姿勢や位置を調整することで、股間への圧力を減らし、血流を改善することができます。姿勢や位置を調整する方法には以下のようなものがあります。

姿勢や位置を調整する方法
  • フォームやポジションを変える
  • サドルを換える
  • レーパン(レーサーパンツ)を履く

フォームやポジションを変える

フォームやポジションを変えることで、股間への圧力を分散させることができます。

例えば、登坂時は前傾姿勢になりがちですが、これは股間への圧力が強くなる原因の一つです。

登坂時は、時々立ち漕ぎをしたり、半立ち漕ぎ状態になったりと、腰が少しだけ浮いた状態にすると良いでしょう。

これにより、股間の血流が改善されます。

また、サドルのポジションを変更してみるのも効果があるようで、サドルの高さを下げたり、サドルの角度を前傾してみることで股間への圧力が軽減されることもあります。

サドルのポジションを変更する際には、一気に下げたり傾けたりするのではなく、ほんの少しの微調整だけでも乗り心地が大きく変わるので、少しずつ微調整を繰り返すのが良いでしょう。

サドルを換える

サドルを換えることで、股間に優しいタイプのサドルにすることができます。

例えば、中央部分に穴の空いた穴空きサドルや、中央部分に深い溝があるサドル、サドルの先端部分が折れ曲がったようになったサドルなどがその代表だと思います。

要するに、圧力の掛かる部分に穴が空いていれば、圧力がなくなるというわけです。これは男女問わず使用できますが、特に男性におすすめです。

穴空きサドルは多く見かけるようになりましたし、実際使っている人もよく見かけますから、効果があるのだろうと想像出来ます。

ただし、穴空きサドルは坐骨へと集中的に体重がかかるので、坐骨とサドルが原因のお尻の痛みは他のサドルより強い可能性があります。

また、穴空きサドルは坐骨の位置だけで座るサドルなので、サドル高やサドル前後位置の調節にちょっと神経を使う必要があります。

レーサーパンツを履く

レーサーパンツを履くことで、股間への圧力を緩和することができます。

レーサーパンツにはゲル状のパッドが入っていますから、股間の衝撃や摩擦を吸収してくれます。また、レーサーパンツは通気性や吸湿性も高いので、股間周辺の湿気や汗も防ぐことができます。

レーサーパンツは自転車専用のウェアですから、普段着ではありません。

しかし、自転車ED予防や快適な走行を考えると、レーサーパンツは必需品だと言えます。レーサーパンツはインナーとして履くタイプやショートパンツタイプもありますから、見た目や着心地に合わせて選ぶことができます。

個人的には、レーサーパンツが一番のおススメです。

自転車EDになってしまった場合の対処法

自転車EDとは、自転車に乗り過ぎることで性器周辺の血管や神経に圧迫がかかり、勃起不全(ED)を引き起こすという現象です。

自転車によるEDのメカニズムや予防法、治療法について解説します。

自転車によるEDの予防法

自転車によるEDを防ぐためには、以下のような方法が有効です。

サドルの選び方や調整を工夫する

幅が広くてクッション性の高いサドルや、会陰部への圧迫を減らす穴の開いたサドルを選ぶ。

サドルカバーや股パッド入りのレーサーパンツやスパッツなども効果的。

自転車に乗る時間や頻度を減らす

毎日長時間乗るのではなく、1日おきや1回30分以内などにする。

乗る前後にストレッチやマッサージを行う。

健康的な生活習慣を心がける

喫煙や飲酒は血管障害や動脈硬化の原因になるので控える。

バランスの良い食事や適度な運動、十分な睡眠をとる。

自転車によるEDの治療法

自転車によるEDは、予防法を実践しても改善しない場合があります。その場合は、医師に相談して治療を受けることが必要です。治療法は以下のようなものがあります。

ED治療薬の服用

バイアグラやレビトラなどのED治療薬は、血管を拡張して血流を改善する効果があります。服用する際は医師の指示に従ってください。

EDウェーブ(低強度衝撃波治療)の受ける

EDウェーブは、陰茎周辺に低強度の衝撃波を当てて血管新生を促す治療法です。血管新生によって、陰茎に血液が流れやすくなり、勃起力が回復する可能性があります。

EDウェーブの効果

EDウェーブは、根本的なEDの改善を目指す治療法です。ED治療薬と違って一時的な効果ではなく、持続的な効果が期待できます。また、副作用や痛みがほとんどなく、安全性が高いと言われています。

EDウェーブの受け方

EDウェーブは、週に1〜2回の施術を3週連続で行った後、3週間の休止期間を空けて再度3週連続での治療を行います。この1クールの治療を合計6〜12回ほど繰り返します。1回の治療時間は20〜40分ほどです。

EDウェーブの費用

EDウェーブは自由診療なので保険適用外です。1回の治療費は3万〜5万円ほどが相場です。トータルの費用は数十万〜数百万円になる可能性があります。

性的健康を損なわずに自転車を楽しむ方法

ここからは、自転車と性的健康の関係について医学的、科学的な根拠をもとに解説します。

自転車とEDの関係

自転車によってEDが引き起こされるメカニズムとしては、自転車のサドルにまたがった状態で性器周辺の血管や神経に圧迫がかかり、血流障害や神経障害を引き起こす可能性があると考えられています。

特に、肛門と外陰部の間の血管(会陰部動脈)が圧迫されると、陰茎(ペニス)への血液供給が低下し、勃起力が低下する可能性があります。

自転車に乗っているときに会陰部にしびれや痛みを感じたことがあれば要注意です。

ただし、このような現象は長時間連続して自転車に乗る場合や高強度で乗る場合に限られると思います。

普段から適度な運動量で自転車に乗っている方は心配する必要はありません。

自転車を楽しむためのポイント

自転車は運動不足や肥満の予防、心肺機能や筋力の向上、ストレス解消など多くの健康効果をもたらします。しかし、性的健康を損なわないためには以下のポイントを押さえておきましょう。

サドルの選び方

細く硬いサドルよりも幅広くクッション性の高いサドルを選ぶことで、会陰部への刺激を減らすことができます。

また、サドルの角度を水平にするか、やや前下がりにすることで、会陰部への圧力を分散させることができます。

乗る時間の調整

自転車に乗る時間は1日30分以内に抑えることが望ましいとされています。

また、週に3回以上、1回あたり2約40キロメートル以上の高強度で自転車に乗る場合は、EDのリスクが高まる可能性があるため注意が必要です。

がっつりサイクリスト系の場合は、注意をしてくださいね。

休憩の取り方

自転車に乗っている間は、15分から30分ごとに立ち上がって会陰部の血流を改善させることが重要です。

また、乗り終わった後は、冷水で会陰部を冷やして血管を収縮させることで、血流障害を防ぐことができます。

その他の対策

自転車に乗る前後には水分補給を十分に行うことで、血液の循環を良くすることができます。

また、会陰部にパッド入りのショーツやクリームなどを使用することで、摩擦や炎症を防ぐことができます。

自転車は適度な運動量で行えば、心肺機能や筋力の向上、ストレス解消など多くの健康効果をもたらします。

しかし、性的健康を損なわないためには、サドルの選び方や乗る時間の調整など、注意すべきポイントがあります。自分の体調や目的に合わせて、自転車と上手に付き合っていきましょう。

まとめ

自転車は運動不足やED(勃起不全)の予防に効果的な方法ですが、注意しないと逆にEDを引き起こす可能性があります。

これを「自転車ED」と呼びます。

自転車EDは、サドルに長時間座っていることで、陰茎周辺の血管や神経が圧迫されて血行不良や損傷を起こすことで、勃起力や性的パフォーマンスが低下する状態です。

自転車EDを避けるためには、以下の点に気をつけましょう。

  • 股間を圧迫しないように、幅が広くクッション性の高いサドルや、中央に穴や溝があるサドルを選びましょう。また、サイクリング用パンツなども効果的です。
  • 自転車のサイズやポジションを自分に合わせて調整しましょう。骨盤を前傾させてお尻に体重をかけるようにしましょう。サドルの高さや角度も微調整してみましょう。
  • 走行中に休憩を取ったり、サドルからお尻を離したりして血流を改善しましょう。特にロードバイクなどの前傾姿勢は長時間続けないようにしましょう。
  • 自転車に乗る頻度や時間を減らしましょう。毎日2時間以上乗っている方はEDのリスクが高くなります。他の交通手段や運動方法と組み合わせたり、距離や速度を短くしたりしましょう。
  • 自転車EDの症状が出ている場合は医師に相談しましょう。勃起障害の原因は他にもありますので、早めに診断と治療を受けましょう。

自転車は健康的で楽しい趣味ですが、性的健康も大切です。

自分の身体と相談しながら、無理のない範囲で自転車を楽しみましょう。

気を付けよう! 自転車ED!

男性更年期障害の克服に必要なのは「ひとりじゃない」と思えること

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ABOUT ME
タツヤ
タツヤ
男性更年期障害予防改善アドバイザー
1971年生まれ。
2010年頃から動悸、めまい、発汗、倦怠感などの症状に悩まされる。
様々な病院で検査を受けるも原因が分からず『診断難民』状態に。
その間、体調は悪化するばかり。
2019年頃から体調不良(不定愁訴)が顕著に現れる。
2022年11月ホルモン検査の結果、男性更年期障害の診断を受ける。
以降、テストステロン補充療法を中心に治療を続け、合わせてテストステロンをアップさせるための生活習慣の改善に取り組み、2023年11月時点、テストステロン値も正常になり、男性更年期障害の症状は改善する。
現在は、自身の経験を活かし、SNS(X【旧Twitter】)やblog、同じ悩みを持つ方々によるコミュニティ、さらには各種メディア出演など通じて、男性更年期障害を中心としたメンズヘルスに関する情報を発信している。

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