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プロテインが更年期障害の原因になるかも!?

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男性更年期障害の症状改善には、筋肉量を増やすことが効果的です。

それは、筋肉を増やすことで、テストステロンが増えるからです。

そんな筋肉を付けようと思ったら、筋トレとあわせてプロテインを摂るとより効果的です。

プロテインは、牛乳系プロテインと、大豆系プロテインに大別されますが、一説では大豆(ソイ)は、テストステロンの分泌を阻害してしまうという話もあります。

せっかく筋トレをしても逆効果になるのでは、せっかくの苦労が報われません。

今回は、プロテイン、とくにソイプロテインが男性更年期障害に影響が出るかについてまとめてみましょう。

どうもです! 

男性更年期障害予防改善アドバイザーのタツヤです!

私自身50歳を過ぎてから男性更年期障害に悩み、苦しみ、現在も様々な治療やセルフケアを実践しております。

このブログをお読みのあなたは、私と同じ50代、そして男性更年期障害に苦しんでいる方かも知れません。

いわゆる「L世代」ですね。

※「L世代」とは、「男性更年期障害の一歩手前の自覚症状があったり、男性ホルモンであるテストステロンが低下しやすい要因を抱える男性のこと」を言います。

「L世代」には悩みが尽きませんよね。

私は、男性更年期障害が、世間ではあまり知られていないことに、その悩みの原因があると思っています。

「L世代」の多くは、

  • 男性更年期障害の、ちゃんとした情報や知識を得られない
  • 男性更年期障害の、適切な治療を受けられない
  • 男性更年期障害について、周囲からの理解を得られない

など、”ないない”づくしの中で悩んでいると思います。

あなたが男性更年期症状の知識が十分じゃないことにより、今も様々な症状に悩み、そして苦しみ、もしかしたら、あなたが今まで苦労して積み上げたキャリアにも大きな影響が出ているかもしれません。

更年期障害は、これからというキャリアの充実期に始まることが少なくありませんからね。

通常の生活や仕事ができないほど辛い時は、直ぐに医療機関に相談してください。

決して放置はしないでください。

もしセルフケアで緩和したいと考えているのなら、このブログを通じて、総合的に知識を備えていただき、あなたの明るい未来のためのきっかけにしてください。

このブログでは、男性更年期障害に悩み苦しむ、そんなあなたのために、男性更年期障害について、私の実体験も踏まえて様々な切り口からの情報を発信してまいります。

それでは参りましょう!

プロテインとは

プロテインとは、タンパク質のことです。

肉、魚、大豆等の食品から摂取できる、三大栄養素の一つですね。

タンパク質と言えば筋肉に欠かせない栄養素というイメージが強いかもしれませんが、内臓、皮膚、毛髪、爪のほか、ホルモンやへモグロビンなどにカタチを変えて、私たちの身体の中に存在しています。

ここで出てきたホルモンですが、男性更年期障害と言えば、男性ホルモンとして超有名なのがテストステロンですね。

もちろんタンパク質は、このテストステロンの産生にも欠かせない栄養素です。

プロテインの種類

プロテインには、大きく3つの種類があります。

それは、

  • カゼイン
  • ホエイ
  • ソイ

の3種です。

それぞれの特徴を見てみましょう。

表は、右方向にスライドしてご覧板いただけます。

種類主原料特長吸収速度飲むタイミング
カゼイン牛乳体内にタンパク質が長時間補給されるゆっくり就寝前
ホエイ牛乳吸収効率高い早い運動後
ソイ大豆健康増進ゆっくり朝食・運動後

カゼインプロテイン

カゼインプロテインの原料は牛乳です。

カゼインは、チーズやヨーグルトを固める「乳固形分」と呼ばれる成分の一つで、不溶性で固まりやすいという性質があります。

この性質から、長時間体内にとどまり、少しずつタンパク質を補給できるというメリットがあります。

なので、カゼインプロテインを飲むのは、寝る前がベスト。

寝ている間に、体内にタンパク質を補給してくれるので、最も効果的な飲み方になります。

人のカラダは、寝ている間も生命を維持するためにエネルギーを消費していますから、このエネルギー源としてうってつけなんです。

カゼインプロテインは、他の物質、特に成長期には欠かせないカルシウムと密接に結びつき、その物質をゆっくり吸収させる能力を持っています。

しかも、カゼインプロテイン自体もエネルギー源になるタンパク質のため、夜間の空腹対策にも効果的なプロテインなんです。

ホエイプロテイン

こちらも、カゼインと同じく、主原料は牛乳です。

その成分を見てみると、母乳に近いそうです。

最大の特徴は、その吸収スピードです。

ですので、朝起きた時とか、筋トレの後なんかに、スムーズにタンパク質を補給したい時にはもってこいのプロテインです。

そして、意外なのが、低カロリーということ。

ホエイプロテインは、主原料の牛乳から、乳脂肪分や固形脂肪分(カゼイン)を取り除いて作っていますので、当然かもしれません。

プロテインを選ぶ時、主原料が牛乳だから、なんとなく高カロリーかな?

そんな印象から、ソイプロテインを選ぶ方も少なくないと思います。

が、ホエイプロテインは低カロリーだったんですね。

ソイプロテイン

ソイプロテインの原料は大豆です。

ソイプロテインの大きな特徴としては、摂取してから吸収されるまでに時間がかかるということ。

だいたい、摂取してから5-6時間かかると言われています。

つまり、腹持ちが良いプロテインなので、ダイエット向きですね。

朝食時に摂れば、午前中の空腹もコントロールできます。

プロテインは男性更年期障害の原因になる!?

さて、気になるプロテインの男性更年期障害への影響ですが、この論点については、実に興味深い結果になりました。

まず、カゼイン、ホエイという、牛乳を主成分とするプロテインは、男性更年期障害に影響を与えるか否かという視点では問題はありませんでした。

一方、ここで矢面に立たされたのが、ソイプロテインです。

ソイプロテインについては、真っ向から相反する正反対の情報があるのです。

それは、「ソイプロテインは・・・」

  1. 更年期障害の原因に”なる”
  2. 更年期障害の原因に”ならない”

という、相反する結果です。

ネットなどのメディアでも、双方の記述が認められます。

それぞれ考察していきましょう。

ソイプロテインは更年期障害の原因に”なる”

様々なメディア等を確認してみると、この「ソイプロテインは更年期障害の原因に”なる”」という考えが、多勢であるという印象です。

では、その原因となるという根拠は、何でしょうか。

大豆由来食品等の中には、フィトエストロゲン(植物エストロゲン、イソフラボン)という物質が含まれており、このフィトエストロゲンが、エストロゲン(女性ホルモン)やテストステロン(男性ホルモン)に作用すると、女性ホルモンの作用が増え、テストステロンに影響を及ぼすという調査結果があります。

これは、科学的に証明されているので、大豆由来食品等の摂取で、テストステロンに影響を及ぼすことは間違いありません。

大豆食品等を摂取すると、テストステロンに影響を及ぼすことがある。

ソイプロテインは更年期障害の原因に”ならない”

一方、ソイプロテインは更年期障害の原因に”ならない”という考えについても、客観的なエビデンス(証拠)があります。

そのエビデンス(証拠)をご紹介しましょう。

メタ分析

数ある研究方法の中でも、最も信頼度が高い研究方法による研究で、一つの結論が出されています。

それは、2010年に行われた「メタ分析」です。

分析の結果、ソイプロテインを摂取しても男性テストステロン、性ホルモン結合グロブリン(SHBG)、遊離テストステロン、および遊離アンドロゲン指数(FAI)において有意な影響は検出されませんでした。

更に、このメタアナリシスの結果は、ソイプロテインだけでなく大豆食品やイソフラボンサプリメントを摂取しても男性のテストステロン濃度を変えないことを示しています。

つまり、この結果から、ソイプロテインは男性ホルモンの減少に繋がるわけではないと言えるのです。

岐阜大学の研究

2001年の岐阜大学の研究でも、同様の結果が出ています。

男性の被験者らに、1日400㎖の豆乳を飲んでもらい、8週間後に、体内のテストステロン値を調べた結果、値に変化はなく、減少はしていませんでした。

まとめ

今回は、プロテインが、男性更年期障害の原因になるかというテーマでまとめました。

様々な研究結果やデータを確認すると、これが結論に至ります。

ソイプロテインも適量であれば問題ない。

大豆由来の食品に含まれるフィトエストロゲン(植物エストロゲン、イソフラボン)が、テストステロンを減少させるが、フィトエストロゲンを過剰に摂取しなければ健康面に影響を与えるほどの、テストステロンの減少はありません。

つまり、食事で、納豆や、豆腐などの大豆製品を、筋トレ時などにソイプロテインを継続的に摂取したとしても、テストステロンを減少させることはないという結論になります。

もちろん、今後、この見解を覆すエビデンスが確認できたら、このblogで紹介いたします。

また、この結論は違うよという方がいらっしゃいましたら、ぜひコメントをください。

参考文献・関連サイト

大豆もイソフラボンの摂取も男性の生殖ホルモンに影響しない:臨床研究の拡張および更新されたメタ分析

男性更年期障害の克服に必要なのは「ひとりじゃない」と思えること

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ABOUT ME
タツヤ
タツヤ
男性更年期障害予防改善アドバイザー
1971年生まれ。
2010年頃から動悸、めまい、発汗、倦怠感などの症状に悩まされる。
様々な病院で検査を受けるも原因が分からず『診断難民』状態に。
その間、体調は悪化するばかり。
2019年頃から体調不良(不定愁訴)が顕著に現れる。
2022年11月ホルモン検査の結果、男性更年期障害の診断を受ける。
以降、テストステロン補充療法を中心に治療を続け、合わせてテストステロンをアップさせるための生活習慣の改善に取り組み、2023年11月時点、テストステロン値も正常になり、男性更年期障害の症状は改善する。
現在は、自身の経験を活かし、SNS(X【旧Twitter】)やblog、同じ悩みを持つ方々によるコミュニティ、さらには各種メディア出演など通じて、男性更年期障害を中心としたメンズヘルスに関する情報を発信している。

【メディア】
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■TBS NEWS DIG
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