男の“勃ち”は血管で決まる!?性機能低下と一酸化窒素の意外な関係 ─ 男性更年期に“自分らしさ”を取り戻すライフスタイル戦略

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「最近、なんとなく“あの感じ”が弱くなってきた気がする」
「朝立ちも減ったし、性欲そのものが薄れてるかも…」

そんなふうに感じているあなた。
それ、実は“年のせい”じゃなくて、「血流」のせいかもしれません。

こんにちは。男性更年期障害予防改善アドバイザーのタツヤです。

男性ホルモン(テストステロン)の低下にともなって心身にさまざまな不調が現れる「男性更年期障害(LOH症候群)」では、性機能の変化も決して珍しくありません。

でも、その原因が「ホルモン」だけだと思っていると、本質を見逃してしまうんです。

じつは、性機能のカギを握るのは、もうひとつあります。

それが──
一酸化窒素(NO:Nitric Oxide)です。

 “聴く”更年期ナビ:となりで支える男性更年期ラジオ

なぜ“勃たなくなる”のか?──鍵は「血流」と「NO」

男性の勃起には「テストステロン」が必要…これは皆さん聞いたことあるかもしれません。でも、それだけじゃない。

勃起って実は、「血流現象」なんです。
陰茎の血管がぐわっと拡がって、海綿体に血液が流れ込むことで“あの状態”になります。

そして、その血管を拡げるためのスイッチ役がNO(=一酸化窒素)なんです。

「NOが神経から出る → 血管が広がる → 勃起する」
この流れがスムーズにいくためには、NOの分泌量がしっかりあることが重要。
だけど加齢や生活習慣の乱れによって、NOの量はジワジワ減っていくんです。

高血圧、脂質異常、糖尿病、ストレス、睡眠不足、喫煙…
ぜんぶNOを減らす原因になります。

だから、「最近勃ちにくい」「性欲が減った」と感じたら、それは“血流とNOのサイン”かもしれないんです。

NOを増やすと、何が変わる?

NOを増やす生活を続けていると、次のような変化が期待できます。

  • 朝立ちが戻る
  • 性欲が自然に湧くようになる
  • 勃起の“勢い”や“硬さ”が変わる
  • 気分が明るくなる(脳にも関係)
  • 血圧が安定してくる
  • 体が軽く感じる

つまり、NOは「性機能」だけじゃなくて、全身の血管の若返りスイッチでもあるんです。

NOの重要性は、なんとノーベル賞にもなっています。
ルイ・イグナロ博士は「NOは人体の最強の味方」と言っているほど。

実践編:NOを増やす、5つのシンプル戦略

① 有酸素運動(歩くだけでいい)

NOは、血流の“こすれ”で増えます。
つまり、ウォーキングするだけでNOが出るんです。

週に3〜4回、30分くらいでOK。
特におすすめなのは「朝の散歩」。
テストステロンも上がりやすく、気持ちも整います。

「筋トレよりまずは歩く」
これが男性更年期世代のリアルな選択です。

② NOを生む“野菜”を食べる

NOの材料になるのが「硝酸塩」を含む野菜。
特におすすめなのは…

  • ビーツ(赤い根菜/海外では定番のNO食材)
  • ほうれん草
  • ルッコラ
  • セロリ
  • レタス

これらを生で食べるのがポイント
加熱すると硝酸塩が減るから、サラダやスムージーで摂るのが理想的です。

ビーツが手に入らないときは、ビーツパウダーやジュースでもOK。

③ シトルリン&アルギニンを食べる

NOを体内で作る原料になるアミノ酸が、

  • L-シトルリン(スイカ・きゅうり・ゴーヤ)
  • L-アルギニン(大豆・ナッツ・鶏むね肉・カツオ・エビ)

この2つ。

体の中で「シトルリン→アルギニン→NO」という流れでNOが作られます。

サプリで摂ってもいいですが、まずは食事で“こつこつ”が大切

ちなみに「スイカにナッツをかける」って、まさに最強の組み合わせだったりします(笑)

④ ストレス&喫煙のリセット

NOはストレスやタバコにめっぽう弱い。

  • 喫煙 → NOが消える
  • ストレス → 血管がキュッと縮む

つまり、NOを増やしたければ、吸わない・詰め込みすぎない・よく寝る

夜ふかし続きやスマホだらけの毎日では、NOは出てくれません。
眠れない夜こそ、「呼吸」と「散歩」で整えるのがコツです。

⑤ サプリで“後押し”するなら?

軽度〜中等度のEDや性機能の悩みがある人に、
最近注目されているのが以下のサプリ成分。

  • L-シトルリン(1.5〜3g/日)
  • L-アルギニン(2〜5g/日)
  • ピクノジェノール(松樹皮由来)
  • レスベラトロール(赤ワインのポリフェノール)
  • ビートルートエキス
  • ケルセチン(玉ねぎなどのポリフェノール)

これらはすべて、NOの産生や血流をサポートしてくれる成分です。
研究でも、「シトルリン+レスベラトロール」や「アルギニン+ピクノジェノール」の組み合わせは、性機能改善の有効性が確認されています。

ただし、
・降圧剤や心臓の薬を使っている人
・肝臓や腎臓に持病のある人
は、サプリの前に必ずお医者さんに相談を。

安全性は高いとされているとはいえ、“人による”のが現実です。

男の“元気”は、自分で育てられる

わたし自身、男性更年期のど真ん中で、
「朝勃ちがなくなるって、こんなにも不安になるものか…」と痛感した経験があります。

でも、それを“年のせい”で終わらせるか、
“体からのサイン”として向き合うかで、未来は変わってくるんですよね。

NOは、努力に応えてくれる物質です。

歩いた日、よく笑えた日、よく眠れた日。
そんな日の朝は、なんだか身体が違う。

40代以降の男は、
「血流」と「NO」で、もう一度、動き出せます。

男の更年期は、「失う時期」じゃない。
「取り戻す時期」だと、わたしは本気で思っています。

おまけ ─ あなたが”すぐ”にできる最初の一歩

  • コンビニではなく、スーパーに寄って野菜を買う
  • 今日10分でもいいから散歩してみる
  • 夜スマホを30分早く切る
  • サプリを選ぶ前に、「自分の体を整える」意識を持つ

この小さなアクションが、NOを生み、あなたの“男らしさ”を再び育ててくれます。

男性更年期障害の克服に必要なのは「ひとりじゃない」と思えること

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ABOUT ME
タツヤ
タツヤ
男性更年期障害予防改善アドバイザー
1971年生まれ。
2010年頃から動悸、めまい、発汗、倦怠感などの症状に悩まされる。
様々な病院で検査を受けるも原因が分からず『診断難民』状態に。
その間、体調は悪化するばかり。
2019年頃から体調不良(不定愁訴)が顕著に現れる。
2022年11月ホルモン検査の結果、男性更年期障害の診断を受ける。
以降、テストステロン補充療法を中心に治療を続け、合わせてテストステロンをアップさせるための生活習慣の改善に取り組み、2023年11月時点、テストステロン値も正常になり、男性更年期障害の症状は改善する。
現在は、自身の経験を活かし、SNS(X【旧Twitter】)やblog、同じ悩みを持つ方々によるコミュニティ、さらには各種メディア出演など通じて、男性更年期障害を中心としたメンズヘルスに関する情報を発信している。

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■スーパーJチャンネル(テレビ朝日)※2023/11/24放送
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■モーニングショー(テレビ朝日) ※2024/1/19放送
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■週刊SPA!(2024年 1/16・23号)
ほか

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