セルフケア(self-care)

男性更年期障害になると薄毛になる!?

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どうもです! 

男性更年期障害予防改善アドバイザーのタツヤです!

私自身50歳を過ぎてから男性更年期障害に悩み、苦しみ、現在も様々な治療やセルフケアを実践しております。

このブログをお読みのあなたは、私と同じ50代、そして男性更年期障害に苦しんでいる方かも知れません。

いわゆる「L世代」ですね。

※「L世代」とは、「男性更年期障害の一歩手前の自覚症状があったり、男性ホルモンであるテストステロンが低下しやすい要因を抱える男性のこと」を言います。

「L世代」には悩みが尽きませんよね。

私は、男性更年期障害が、世間ではあまり知られていないことに、その悩みの原因があると思っています。

「L世代」の多くは、

  • 男性更年期障害の、ちゃんとした情報や知識を得られない
  • 男性更年期障害の、適切な治療を受けられない
  • 男性更年期障害について、周囲からの理解を得られない

など、”ないない”づくしの中で悩んでいると思います。

あなたが男性更年期症状の知識が十分じゃないことにより、今も様々な症状に悩み、そして苦しみ、もしかしたら、あなたが今まで苦労して積み上げたキャリアにも大きな影響が出ているかもしれません。

更年期障害は、これからというキャリアの充実期に始まることが少なくありませんからね。

通常の生活や仕事ができないほど辛い時は、直ぐに医療機関に相談してください。

決して放置はしないでください。

もしセルフケアで緩和したいと考えているのなら、このブログを通じて、総合的に知識を備えていただき、あなたの明るい未来のためのきっかけにしてください。

このブログでは、男性更年期障害に悩み苦しむ、そんなあなたのために、男性更年期障害について、私の実体験も踏まえて様々な切り口からの情報を発信してまいります。

それでは参りましょう!

男性更年期障害とは

40歳を過ぎた中年男性で、病気などの原因がないにも関わらず、次の様な症状を訴える場合、その多くは男性更年期障害かもしれません。

フィジカル(身体症状)疲労感
倦怠感
動悸
めまい
耳鳴り
発汗
ほてり
肥満・メタボリックシンドローム
頻尿
メンタル(精神症状)不安
パニック
うつ
不眠
集中力低下
好奇心低下
やる気低下
セックス(性機能症状)ED(勃起不全)
Morning erection(朝立ち)の消失
性欲低下

日常の生活や、仕事に支障が出ているようであれば、直ぐにでも病院に行ってくださいね。

男性更年期障害のメカニズム

男性更年期障害のメカニズムです。

大きく、3つの要因が複合的に絡み合い、起きるのが男性更年期障害です。

その3つの要因が次の通りです。

  1. テストステロンの減少
  2. ストレス
  3. 生活習慣

それぞれ見てみましょう。

テストステロンの減少

何と言っても、男性更年期障害の主要因は、テストステロンの減少です。

テストステロンとはなんでしょうか。

名前は、多くの人がご存知だと思いますが、まず、テストステロンとは何かについて確認をしておきましょう。

  • 男性ホルモンの代名詞です。
  • 骨格や筋肉、体毛など、つまり男らしい身体を作る、フィジカル(肉体)面に欠かせないホルモンです。
  • やる気、集中力、好奇心、睡眠等、メンタル(精神)面の健康にも大きく関与します。
  • また、性的機能の向上にも影響を及ぼします。

この超重要なテストステロンが、加齢とともに減少してくるのです。

それは、加齢に伴い精巣でテストステロンを産生するライディッヒ細胞が減少すること,あるいは視床下部でのGnRHの分泌量が減少することで、これらのメカニズムにより,テストステロンは低下していくのです。

「なんか最近歳をとったなぁ」と何となく思う時ってありますよね。

あのマインドセット(考え方)は、テストステロン減少が少なからず影響していると言われています。

テストステロンのピークは20代で、以降は歳を追うごとに少しずつ減少してきます。

  • 40 歳では2~5%
  • 70 歳では 30~70%

でテストステロン値の低下が見られます。

もちろん個人差はあるのですが、早い人は30代前半ぐらいから体の不調を訴えたりします。

逆に、60代を過ぎても、精力的に活動し、テストステロンの減少がみられない人も多くいらっしゃいます。

ちなみに、加齢に伴いテストステロン値が低下することを、LOH症候群,加齢性腺機能低下症(late onset hypogonadism)と呼びます。

ストレス

男性ホルモンであるテストステロンは、加齢によって減少してくることが医学的にわかっていますが、他にも大きく影響を与える原因があります。

それは、ストレスです。

つまり、ストレスを受けることでも、テストステロンが減少することがわかっているのです。

現代のストレス社会。

ストレスの無い生活なんて考えられないと思います。

私も、その一人です。

ストレスを受けやすいタイプとしては、

  • 几帳面
  • 完璧主義
  • 他社の目を気にする
  • せっかち
  • コミュニケーションが苦手

などなど。

ちなみに、完璧主義、せっかちを除けば、私もそのタイプです。

私も、日々ストレスを受けているみたいです。

しかし、現代社会、ストレスを受けずに生きていくこと自体、現実的ではありません。

そこで、ストレスコントロールは、様々な方法がありますので、ストレスの受け方、流し方、付き合い方ができるようになることが大切なんです。

生活習慣

最後が生活習慣です。

生活習慣は、男性更年期障害だけに関わらず、様々な疾患の原因になります。

  • 飲酒
  • 喫煙
  • 夜更かし(睡眠)
  • 食事(深夜の飲食、暴飲暴食、脂質糖質過多等)
  • 運動不足
  • ノンストレス

これらは、男性更年期障害の改善で取り組むべき生活習慣です。

意外なのが、ノンストレス。

つまり、ストレスがないのも、男性更年期障害を誘発してしまうのです。

適度なストレス、例えばスポーツやゲーム、また職場環境での競い合いなどが効果的です。

薄毛のメカニズム

ここからは、薄毛について確認をしていきます。

なぜ、髪の毛は薄くなるのでしょうか。

それには、ヘアサイクルを理解することが大切です。

髪の毛は、生まれながらにして、その総量は決まっており、だいたい10万本と言われており、一定の寿命の中で、生えた後、自然に抜け、再び同じ毛穴から新しい毛髪が生えます。

この生えてから抜け落ちるまでの期間は、次のフェイズに分かれています。

  • 「成長期(占率80~90%)」
  • 「退行期」
  • 「休止期(占率10~20%)」

この3つのフェイズは循環しており、「毛周期」、またの名を「ヘアサイクル」と言います。

AGAとは?

AGAとは、Androgenetic Alopeciaのことで、いわゆる「男性型脱毛症」のことです。

AGAは、ジヒドロテストステロン(DHT)という物質が、血中で増えることで起こることがわかっています。

このジヒドロテストステロン(DHT)が、髪の毛の育毛サイクルを阻害(成長する前に抜け落ちてしまう)させてしまうからなんです。

ちなみに、AGAが男性の薄毛とイコールのように思われがちですうが、実は男の薄毛=すべてAGAではありません。

あくまでAGAとは、ひとつの脱毛症タイプのことなんです。

男性更年期障害と薄毛には関係があるの!?

結論から申し上げますと、男性更年期障害と薄毛には、関係がありません

つまり、男性更年期障害だから、薄毛になる、薄毛になったということはないということです。

でも、男性更年期障害になると薄毛になるという話は、よく聞きますよね。

なぜでしょうか。

男性更年期障害の原因の一つで、男性ホルモンであるテストステロンの減少があります。

このテストステロンの減少が、薄毛につながる、はたまた、治療でテストステロンを補充すると薄毛になると言った話が広がっているわけです。

そして、その話に拍車をかけているのが、薄毛の原因であるジヒドロテストステロン(DHT)の存在です。

薄毛は、このジヒドロテストステロン(DHT)の影響を受けるわけなのですが、名前からも想像できる通り、ジヒドロテストステロン(DHT)は「ジヒドロ」+「テストステロン」ということで、「テストステロン」という名称が入っていることで、単にテストステロンが薄毛の原因と勘違いされてしまっているのです。

しかも、

  • テストステロン値が”高い”から薄毛になる。
  • テストステロン値が”低い”から薄毛になる。

と言った話が混在しています。

もうよくわからなくなってしまっています。

そもそも、ジヒドロテストステロン(DHT)とテストステロンは、どのような関係や違いがあるのでしょうか。

次項では、そのあたりについて解説してまいります。

ジヒドロテストステロン(DHT)とテストステロンの違い

ジヒドロテストステロン(DHT)は、テストステロンの「進化系」なんです。

名前の共有点がありますからね、なんらかの関係はあるなと推測はできるかと思います。

つまり、ジヒドロテストステロン(DHT)も、テストステロンと同じ、「男性ホルモン」の仲間なんです。

このように名前は似ているのですが、その「効果」は真逆です。ココが厄介なところ。

テストステロンは、われわれ男性が、男性らしくあるためには必須のホルモンです。

いわば、「正義の男性ホルモン」です。

一方、ジヒドロテストステロン(DHT)は、薄毛の原因になるホルモンです。

自ら薄毛になりたいという方は、希(まれ)だと思います。

言うなれば、「悪の男性ホルモン」といった感じでしょうか。

ジヒドロテストステロンは髪の毛の毛根を攻撃し、髪の毛の寿命を短くしたり、髪の毛を細くする作用を持っているんです。

おのれ~(怒)! とんでもないホルモンですよね。

先述の通り、髪の毛は通常、「成長期」、「退行期」、「休止期」を経て抜けるというサイクルを繰り返しています。

髪の毛が抜ける前に、後から成長してきた髪の毛が残ることで、髪の毛の量はキープされているわけなのですが、ジヒドロテストステロン(DHT)は髪の毛の元となる毛母細胞の働きを低下させてしまうため、結果として髪の毛の成長期が短くなります。

成長前に抜けてしまうため、髪の毛は細く、色も薄くなってしまいます。

結果、薄くなってしまうのです。

そうなると、気になるのが、この憎きジヒドロテストステロン(DHT)をどうにかしたいと言うことに成ると思います。

次に、ジヒドロテストステロン(DHT)は抑えられるのかについて解説してまいります。

ジヒドロテストステロン(DHT)を抑えるには?

ジヒドロテストステロン(DHT)は、テストステロンが「5αリダクターゼ」という酵素と結合することによって生成されます。

つまり、ジヒドロテストステロンは、テストステロンと「5αリダクターゼ」によって増えたりするわけです。

男性の体内では、テストステロンのうち10%程度がジヒドロテストステロン(DHT)に変化するのです。

したがって、テストステロンが多くなるほどジヒドロテストステロンも多くなります。

この話を聞くと、男性更年期障害でテストステロンを増やす治療をしたら、やっぱり薄毛になるんじゃないの!?と思われるかもしれませんが、少々お待ちください。

先に述べたようにテストステロンを増やしただけでは、ジヒドロテストステロン(DHT)は増えません。それは、ジヒドロテストステロン(DHT)が増えるには、「5αリダクターゼ」も必要になるからです。

ですので、たとえテストステロンが多くなっても、「5αリダクターゼ」が少なければ、ジヒドロテストステロンは少量しか作られず薄毛になりにくくなるというわけなんです。

では、その厄介な「5αリダクターゼ」を抑制するにはどうしたらいいのでしょうか。

「5αリダクターゼ」を抑制するには?

「5αリダクターゼ」を抑制するには、大きく2の考え方があります。

  1. 抑制が期待できる食べ物等を摂る
  2. 運動で排出させる
  3. 専門医に相談した上で薬を服用する

それぞれ、見ていきましょう。

抑制が期待できる食べ物等を摂る

まずは、食べ物等で抑制を意識してみましょう。

亜鉛牡蠣、レバーするめいか、卵、チーズ、切り干し大根、ブロッコリーなどサプリメントでも気軽に摂れます。
大豆納豆、豆腐、豆乳などイソフラボンが女性ホルモンのエストロゲンに似たはたらきを持ち抑制効果が期待できます。しかし、一方では、テストステロンを減少させてしまうこともありますので、摂りすぎには注意です。
バナナ特に、バナナの内皮の部分には、阻害する物質が集中しています。もちろん果肉部分でも効果ありです。さらに、バナナは男性更年期障害を語る上で最強の食材の一つです。それは、バナナに含まれる必須アミノ酸のトリプトファンが「幸せホルモン」のセロトニンの原材料になるからです。トリプトファンは体内では生成されないので、食材などから摂る必要があります。
サプリメントノコギリヤシ聞き馴染みがないかも知れませんが、街中のドラッグストアで手に入ります。ノコギリヤシとはアメリカやメキシコなどに生息するヤシの一種で、昔から男性の強壮や鎮静に使われていました。もともと前立腺肥大症や泌尿器系の治療に使われていた成分です。最近では5αリダクターゼを抑制する効果があると研究報告されAGA治療で注目されているんです。
亜鉛こちらも、街中のドラッグストアで簡単に手に入ります。亜鉛は、髪の主成分である「ケラチン」の生成に必要な成分でもあります。

習慣化して摂れることが重要なので、バナナとかサプリを上手に取り入れてみてください。

どちらもドラッグストアやコンビニでお気軽に手に入れられて、手間なく摂れますからね。

運動で排出をさせる

「5αリダクターゼ」は汗や尿で排出される特徴があります。

そのため運動をして、水分を摂り、新陳代謝を高めて、ついでに、「5αリダクターゼ」を排出しちゃってください。

専門医に相談した上で薬を服用する

5αリダクターゼの作用を抑える薬としてはフィナステリド・デュタステリドという薬が一般的です。

以上、「5αリダクターゼ」の抑制方法についてお話してきましたが、「5αリダクターゼ」には、男性らしい肉体を作るという、超大切な役割も持っているため、薄毛の為だけに少なくするという極端な考えはできませんね。

まとめ

今回は、「男性更年期障害と薄毛」をテーマに解説をいたしました。

結論として、男性更年期障害と薄毛は直接的な関係はないことがわかりました。

男性更年期障害は、テストステロンの減少で起きることがわかっています。

男性更年期障害の改善には、テストステロンを増やしたいところですが、体内にあるテストステロンの10%程度が、薄毛の原因になるジヒドロテストステロン(DHT)というホルモンに変換されます。

もし、薄毛を予防したいのであれば、このジヒドロテストステロン(DHT)を抑制させることが必要なんです。

ジヒドロテストステロン(DHT)は、テストステロンが「5αリダクターゼ」という酵素と結合することによって生成されるホルモンです。

つまり、「5αリダクターゼ」の発生を抑制できれば、ジヒドロテストステロン(DHT)の発生も抑制できるということで、薄毛予防になるというわけです。

「5αリダクターゼ」の発生抑制は、次の3つでしたね。

  1. 抑制が期待できる食べ物等を摂る
  2. 運動で排出させる
  3. 専門医に相談した上で薬を服用する

テストステロンは、男性更年期障害の防止、改善に欠かすことができません。

でも、テストステロンを増やす過程で、薄毛を防止したいのであれば、ジヒドロテストステロン(DHT)の生成に必要な5αリダクターゼの発生を抑制するということになるのです。

男性にとっても、薄毛は気になりますからね。

男性更年期障害のケアと薄毛防止を両立させたい時は、ぜひ参考になさってみてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました。

男性更年期障害の克服に必要なのは「ひとりじゃない」と思えること

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ABOUT ME
タツヤ
タツヤ
男性更年期障害予防改善アドバイザー
1971年生まれ。
2010年頃から動悸、めまい、発汗、倦怠感などの症状に悩まされる。
様々な病院で検査を受けるも原因が分からず『診断難民』状態に。
その間、体調は悪化するばかり。
2019年頃から体調不良(不定愁訴)が顕著に現れる。
2022年11月ホルモン検査の結果、男性更年期障害の診断を受ける。
以降、テストステロン補充療法を中心に治療を続け、合わせてテストステロンをアップさせるための生活習慣の改善に取り組み、2023年11月時点、テストステロン値も正常になり、男性更年期障害の症状は改善する。
現在は、自身の経験を活かし、SNS(X【旧Twitter】)やblog、同じ悩みを持つ方々によるコミュニティ、さらには各種メディア出演など通じて、男性更年期障害を中心としたメンズヘルスに関する情報を発信している。

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