男性更年期障害の治療費用はどれくらい?私(運営者)が実際に支払っている金額を公開します!!
男性更年期障害は、放置すると生活や仕事に支障を来すだけでなく、心臓病や脳卒中などの重大な健康リスクにもつながるので、早めに治療を受けることが大切です。でも、気になるのが、「その治療費用はどのくらいかかるの?」ではないでしょうか。今回は、私(運営者)が実際に男性更年期障害の治療を受けている経験から、治療の費用に関する情報をお伝えします。私(運営者)は2022/11から男性更年期障害の治療を受けています。体調が改善されるまでの約半年に渡る治療、約半年のアフターケアですが、そこでかかった治療に関する費用を全て公開していますので、これから治療を開始しようと考えていらっしゃるのであれば、是非参考になさってみてください。
男性更年期障害治療にかかる費用にはどんなものがあるの?
男性更年期障害の治療にかかる費用は、下記の通り多岐に渡ります。
- 診察費
- 注射費用
- 薬剤費用
- 交通費
その多くは、診察料ですね。
診察料は通院の度に発生しますので、治療にかかる費用の主要な部分を占めます。
通院の度に発生するという意味では、交通費も同じです。
注射費用や薬剤費用は、定期的に発生する費用です。
これらの費用について、それぞれ見ていきましょう。
診察費
男性更年期障害の診察料は、クリニックや治療法によって異なりますが、一般的には健康保険適用で受けられる場合が多いです。
ここで簡単に、知っているようで知らない健康保険について解説しますね。
日本の健康保険制度は、国民皆保険制度と呼ばれ、全ての国民が公的医療保険に加入し、必要な医療を一定の自己負担額で受けることができます。
この制度のメリットは、医療費の負担が軽減され、誰でも安心して医療サービスを受けられることです。
また、医療機関や医師を自由に選択できることも利点です。
さて、本題の診察費ですが、この診察費の中には、検査費も含まれます。
男性更年期障害の検査では、多くの場合、血液検査や尿検査がo粉われます。
この血液検査で、テストステロンの値を検査いたしますので、血液検査はマヂで必須です。
尿検査では、男性更年期障害の諸症状が、テストステロンの減少以外に原因があるのかどうかについて検査します。
これらの検査は、保険適用の場合、合わせて、だいたい一回あたり5千円程度が目安です。
テストステロンの注射費用
男性更年期障害での中心的な治療法が、テストステロン補充療法です。
簡単に言うと、テストステロン注射です。
テストステロン補充療法は、テストステロンの補充によって更年期障害の症状を改善する治療法で、注射の他にもパッチ、ジェルなどの形で薬剤を投与するスタイルがあります。
テストステロン補充療法で使われる薬剤は、一般的にはエナルモンデポーが多いようです。
エナルモンデポーとは、男性ホルモンの一種であるテストステロンエナント酸エステルを含む注射剤のことで、男性ホルモンであるテストステロンの働きが十分でないときに起こる症状を改善する効果があります。
エナルモンデポーの主な用途は、男子性腺機能不全、男子不妊症、再生不良性貧血、骨髄線維症、腎性貧血などです。
主な副作用は、過敏症状、肝機能検査値異常、嗄声、多毛、ざ瘡、色素沈着、月経異常、陰核肥大、性欲亢進、陰茎肥大、持続性勃起などです。
エナルモンデポーは筋肉内注射として使用されます。コロナのワクチンと一緒ですね。
また、エナルモンデポーは、男性更年期障害の治療という範囲では保険適用になり、用量によって多少の違いはあるかもしれませんが、だいたい千円前後の費用で受けることができます。
エナルモンデポーについては、こちらの記事でも詳しく解説していますので、良かったらお読みください。
次に、薬物療法の費用についてです。
薬剤費用
薬物療法は、男性更年期障害の症状を改善するために、必須になる治療法です。
男性更年期障害の治療では、次のような薬が処方されます。
- 抗うつ薬
- 睡眠導入剤(眠剤)
- 整腸剤
- 漢方薬
- ED薬
薬剤によっては、1日あたり数百円から1,000円程度の費用がかかるものがありますが、高額な薬剤も存在します。
私(運営者)は、以下の薬が処方されています。
- 抗うつ薬は、レクサプロ
- 睡眠導入剤(眠剤)は、ベルソムラ
- 整腸剤は、モサプリドクエン酸塩
- 漢方薬は、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、桂枝加竜骨牡蛎湯
(けいしかりゅうこつぼれいとう) - ED薬は、タダラフィル
EDは自由診療になるので、一錠で約1,000円ぐらいです。
交通費
最後に、バカにならないのが交通費です。
自宅から歩いて通えるような環境であればいいのですが、そんな恵まれた人はほとんどいないでしょう。
おそらく多くの方は、電車や車で通院すると思います。
私も、電車での通院です。
そこで、交通費を少しでも節約するためには、出来るだけ通勤定期の圏内か、そこの最寄りエリアで、病院を見つけることです。
通勤定期の圏内であれば、基本交通費はゼロにできますからね。
ただ、交通費をケチるがあまり、あなたに合う治療が受けられないとしたら、それは本末転倒です。
その他の費用
関連費用としては、上記以外にも発生する場合のある費用があります。
心理療法
男性更年期障害の場合、メンタル的な不調もあるため、心理療法の費用についても考慮しておく必要があります。
心理療法は、ストレスや心の不調を改善するために、カウンセリングや認知行動療法などを行う治療法です。
1回あたりの費用は、数千円から1万円程度ですが、病院や治療院によって費用は異なります。
診断書
会社などの手続きで必要になるのが診断書です。
診断書とは、医師が作成する病名や症状などを証明する書類です。
診断書は、休職や社会保険給付制度の利用などの際に必要になることがあります。
診断書の発行は有料で、残念ながら医療保険の対象にはなりません。
診断書の内容や費用は、病院や用途によって異なります。
診断書をもらうには、医師に依頼する必要があります。
ちなみに、私(運営者)の場合、1通5,500円でした。
たった一枚の紙っぺらですが、医師が書くだけで、5,500円・・・100文字程度なのに…
まぁ、仕方ないです・・・(泣)
テストステロン塗り薬
保険適用されるテストステロン補充療法で使われる薬剤エナルモンデポー注射以外で、自身で塗り薬などを購入する場合もあります。
私(運営者)も、2種類のテストステロン塗り薬を使っています。
一つは、国産テストステロン塗り薬のグローミン。
もう一つが、個人輸入したセルノスジェルです。
それぞれ、別に記事を書いていますので、良かったらご参照ください。
サプリメントなどテストステロンブースター(補助食品)
治療とは別に、生活習慣の改善で食事面の栄養素を補うために、サプリメントをはじめとするテストステロンブースター(補助食品)を利用することもあるでしょう。
テストステロンブースターとは、テストステロンという男性ホルモンの分泌量を増やすことを目的としたサプリメントなどの総称です。
テストステロンブースターを摂取することで、男性更年期障害の諸症状を改善させたり、男性機能の改善やボディメイクの効果が期待できます。
また、テストステロンブースターはあくまで補助食品なので、筋トレや十分な睡眠などの健康的な生活習慣が前提となります。
実際に、私(運営者)も、実に多くのテストステロンブースター(補助食品)を利用しています。
ジム会員費
テストステロンを増やすためには、筋トレは必須です。
筋トレは、もちろん自宅でもできますが、私(運営者)はカタチから入ることで、モチベーションもUPするので、ジムに入会しちゃいました。
ジムは、エニタイムフィットネスです。
エニタイムフィットネスとは、アメリカ発の24時間営業のフィットネスクラブチェーンです。
日本では、フランチャイズとして運営しており、1,100店舗以上で47都道府県すべてにあります。
24時間営業ですから、どんなライフスタイルの人も無理なく利用できるのが特長ですね。
気になる費用は、入会金や月会費などがかかります。
月会費はエリアによって異なりますが、だいたい1万円以下です。
私(運営者)の場合、7,800円(税込)/月です。
また、一つの専用キーで国内外のすべての店舗を利用できるので、旅行先や出張先でもトレーニングが可能です。
エニタイムフィットネスは、自分のペースで気軽にトレーニングできるジムです。
ぜひ興味がある方は、公式サイトや見学予約などで詳しく確認してみてくださいね。
以上のように、男性更年期障害の治療にかかる費用は、実に様々です。
私(運営者)の男性更年期障害治療にかかっている費用を全公開
私(運営者)はプロフィールにある通り、2022年11月に男性更年期障害と診断され、そこから治療をスタートしました。
2023年10月現在、症状は既に改善しましたが、ソフトランディングするために、一部の治療(アフターケア)を継続中です。
ここでは、この間にかかった治療関連の費用について全公開いたします。
これから男性更年期障害の治療を始めようとされる方は、是非参考になさってみてくださいね。
男性更年期障害とはっきりする前にも数年に渡り様々な検査を受けていますが、線引きが難しいので、男性更年期障害と診断を受けた以降の費用としますので、予めご了承ください。
また、基本(交通費以外)が保険診療、つまり3割負担での費用になります。
ただし、ED薬のみ自由診療です。つまり、100%負担ですね。
治療関連費用の概要は下記の通りです。
- 受診した科:泌尿器科、心療内科
- 検査:血液検査(5回)、尿検査(1回)
- 治療:テストステロン筋肉注射(エナルモンデポー250)9回 ※2023/10現在
- 薬剤:抗うつ薬、整腸剤、睡眠導入剤(眠剤)、漢方薬、ED薬
- 診断書:2通
- 処方薬以外の市販薬(グローミン、セルノスジェル)
(単位:円)
※下表は、横にスライドできます。
診察・治療 | 薬剤 | 交通 | 合計 | |
11月 | 36,260 | 9,842 | 3,834 | 49,936 |
12月 | 18,900 | 5,130 | 6,852 | 30,882 |
1月 | 2,610 | 3,070 | 3,834 | 9,514 |
2月 | 1,200 | 2,990 | 3,834 | 8,024 |
3月 | 6,500 | 1,200 | 3,834 | 11,534 |
4月 | 3,470 | 2,610 | 3,834 | 9,914 |
5月 | 3,200 | 2,900 | 3,834 | 9,934 |
6月 | 0 | 0 | 0 | 0 |
7月 | 4,150 | 3,820 | 3,834 | 11,804 |
8月 | 18,120 | 1,540 | 3,834 | 23,494 |
9月 | 1,570 | 2,210 | 3,834 | 7,614 |
10月 | 1,040 | 1,690 | 3,834 | 6,564 |
合計 | 97,020 | 37,002 | 45,192 | 179,214 |
12か月で、約18万円です。
ちなみに、この数字には、その他費用のテストステロンブースターやジム費用は含まれておりません。
高いとみるか、安いとみるかはあなた次第です。
世間相場はどのぐらい?
NHKが実施した「更年期と仕事に関する調査2021」に興味深いデータがありましたので、ご紹介しますね。
更年期障害の治療にかけた費用のデータです。
サマリー(概要)は下記の通りです。
- 女性の3人に1人(33.7%)、男性の4割弱(36.9%)は治療費をかけていない(費用0円)。
- 高額の治療費用(20万円以上)がかかった割合は、男性(15.6%)が女性(6.9%)より高い。
- 持続期間と症状の深刻さは、治療費用を大きく左右。重症者の場合、女性の12.3%、男性の28.1%は高額の治療費用を負担した。
更年期症状の治療や症状緩和のための治療費用の総額(%)
※下表は、横にスライドできます。
世代(標本数) | 0円 | 10万円未満 | 20万円未満 | 20万円以上 |
全体(716) | 36.9% | 37.4% | 10.1% | 15.6% |
40代(280) | 36.8% | 38.2% | 8.6% | 16.4% |
50代(436) | 36.9% | 36.9% | 11.0% | 15.1% |
45-54歳(404) | 36.1% | 38.4% | 9.4% | 16.1% |
出典:NHK実施「更年期と仕事に関する調査2021」結果概要 ―仕事、家計への影響と支援についてー
特筆すべきは、費用0円です。
これは、どう解釈すべきでしょうか。
考えられるのは、
- ほったらかし
- セルフケア
あたりでしょうか。
データからは、真実は分かりませんが、少なくとも、男性では4割の方々が、医療機関で適切な治療を受けていないと推測されます。
この現状をあなたはどう感じますか?
男性更年期障害の治療費などを抑えるためにできることは?
男性更年期障害の治療費用を抑えるためには、以下のような方法があります。
健康保険を使う
男性更年期障害の治療費用は、健康保険が適用される場合があります。
治療の種類や病院によって異なりますが、健康保険を使うことで費用をかなり抑えることができます。
何と言っても、通常自己負担は30%ですからね。
当たり前に適用されると思っている健康保険ですが、男性更年期障害の不調があっても、血液検査の結果次第では、テストステロン補充療法が、保険適用外になってしまう可能性もあります。
予め、クリニックにご相談した方がいい場合もあります。
理解のある医師だと、少し基準値を上回っていても、保険適用でちりよしてくれる場合もありますからね。
相談は、タダです。
高額医療制度を使う
高額医療費制度とは、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1か月で上限額を超えた場合、その超えた額を支給する制度です。
上限額は、年齢や所得に応じて定められています。
医療費が高額になることが事前にわかっている場合には、「限度額適用認定証」を提示する方法が便利です。
詳しくは、ご加入の健康保険組合や市町村役所などに、問い合わせてみてください。
健康保険組合の付加給付を受ける
健康保険組合の付加給付とは、法定給付(高額療養費)に上乗せして医療費の一部を払い戻してくれる制度です。
付加給付は、健康保険組合や共済組合などがそれぞれ独自の規約に基づいて行うもので、全国健康保険協会や国民健康保険にはありません。
付加給付の基準額や計算方法、支給方法などは、各健康保険組合によって異なります。
ご自身が加入している健康保険組合の内容を確認してみてください。
ジェネリック薬を使用する
薬は、ジェネリック薬とブランド薬があります。
ジェネリック薬は、ブランド薬と同じ有効成分を含んでいるにもかかわらず、安価で販売されています。
このジェネリック薬を使用することで費用を抑えることができます。
一応、効き目は変わらないというのが建前ですが、私(運営者)の主治医はブランド薬で効果があるのなら、あえてジェネリックに変えない方がいいよと、仰っていました。
何を意味するか、わかりますよね?
要は、効果は同じではないということです・・・
医療費控除を受ける
医療費控除を積極的に活用することをオススメします。
医療費控除とは、1年間に自分や家族のために支払った医療費が一定額を超えた場合に、所得税から差し引くことができる制度です。
医療費控除の計算式は以下のようになります。
医療費控除額(最高200万円)=実際に支払った医療費の合計額-保険金などで補填される金額-10万円(所得が200万未満の場合は所得の5%)
医療費控除額に所得税率をかけると、還付金額がわかります。
医療費控除の対象となる費用は、病院や薬局で支払った診察料や薬代、入院費や手術費などです。