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めまいがする・・・これは男性更年期障害?それとも・・・

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今回は男性更年期障害で起こる様々な症状の中でも、多いと言われる”めまい”をテーマにして、めまいの種類、男性更年期障害のめまいの特徴や見分け方、メニエール病との違いなどを中心にまとめました。男性更年期障害の症状でめまいにお悩みの方、必見です。 

目次
  1. 40~50代男性に多い「男性更年期障害」って何?
  2. 「男性更年期障害」の主な原因と対策
    1. 生活習慣の見直し
    2. 食事の改善
    3. サプリメントの利用
  3. めまいは、医学的にこんな分類をされています
    1. 前庭性めまい
    2. 中枢性めまい
    3. 眼性めまい
    4. 心因性めまい
  4. めまいは症状から2種類に分類される
  5. 私(運営者)に起きためまいの症状とは
  6. 「男性更年期障害」による「めまい」の特徴と見分け方
    1. 男性更年期障害のめまいの特徴とは
    2. 男性更年期障害のめまいを見分ける方法
  7. 「男性更年期障害」による「めまい」の予防方法
    1. バランスの良い食事を心がける
    2. 適度な運動をする
    3. 十分な睡眠と休養をとる
    4. ストレスを溜めない
    5. 漢方薬やサプリメントを利用する
  8. 「メニエール病」という別の可能性も!その原因と治療法
    1. 薬物療法
    2. 手術
    3. リハビリテーション
    4. 生活指導
  9. 「男性更年期障害」のめまいと、「メニエール病」のめまいの違い
  10. めまいに効果的な食事や運動・ツボ押し
    1. めまいに効果的な食事
    2. めまいに効果的な運動
    3. めまいに効果的なツボ押し
  11. まとめ

40~50代男性に多い「男性更年期障害」って何?

「男性更年期障害」とは、40代以降の男性の性ホルモン(テストステロン)の分泌量が低下することで起こる心身の不調のことです。

テストステロンは、筋肉や骨を強くしたり、性機能を保ったり、社会活動を支えたりする働きがあります。

そのため、分泌量が減ると、勃起不全や筋力低下、疲れやすさ、イライラやうつなど、様々な症状が現れます。

また、生活習慣病や認知症などのリスクも高まります。

男性更年期障害は、加齢だけでなく、ストレスや社会的要因も影響します。

女性の更年期障害と違って、発症しやすい年齢には個人差があります。

私(運営者)が発症したのは50歳頃でしたが、早い人は20代から発症するんですよ。

つまり、20歳を過ぎた頃から、テストステロンは減少し始めるということなんです。

また、残念ながら男性更年期障害は短期間で治るということもありません。

一度、発症すると数か月から数年間にわたり症状はつづき、長期間の治療を余儀なくされます。

この記事を書いている2023年3月時点で、私(運営者)も治療を始めて4カ月が経過していますが、現在も治療中です。

男性更年期障害は、問診と血液検査によって診断されます。

治療法としては、テストステロン補充療法を中心に、場合によって抗うつ薬などが処方されることがあります。

私(運営者)は、男性ホルモン補充療法として、エナルモンデポー注射、抗うつ薬としてレクサプロ、による治療を続けています。

「男性更年期障害」の主な原因と対策

「男性更年期障害」の主な原因は、男性ホルモンであるテストステロンの分泌が減少することです。

これにより、健康感の低下、不安、イライラ、うつなどの症状が起こります。

対策としては、以下のようなことが有効です。

生活習慣の見直し

適度な競争心を持ち、運動や睡眠を十分にとることで、テストステロンの分泌を促します。

競争心は適度でいいですからね。過度になると、それが別のストレス要因になりますので。

食事の改善

タンパク質や亜鉛などが豊富な食品を摂取することで、テストステロンの生成に必要な栄養素を補います。

サプリメントの利用

亜鉛などのサプリメントを摂取することで、テストステロンの強化に役立ちます。

以上の対策を行うことで、「男性更年期障害」の症状は改善される可能性があります。

もし気になる症状があれば、泌尿器科や心療内科・精神科に出来るだけ早く相談してみてください。

めまいは、医学的にこんな分類をされています

めまいについて、医学的な分類を整理しておきましょう。

種類特徴
前庭性めまい平衡感覚を脳に伝える領域の障害
非前庭性めまい全身状態の異常:貧血、内分泌障害、精神疾患、婦人科疾患、自律神経障害などからくるめまい
中枢性小脳や脳幹に生じた脳梗塞や脳出血、てんかんが原因で起こるめまい
末梢性めまい平衡感覚をコントロールする三半規管や平衡感覚を脳に伝える神経に異常があるもの
良性発作性頭位めまい症(BPPV)三半規管の中に石が迷入して頭を動かすたびにめまいが生じる病気
前庭神経炎めまい片側の前庭神経(平衡感覚の情報を脳に伝える神経)に炎症が起こってめまいが生じる病気
眼性めまい目の疲れで起こるめまい
心因性めまいストレスや不安などの心理的な要因で起こるめまい

主なめまいについては、以下の通り補足いたしますね。

前庭性めまい

内耳の平衡器官が障害されることで起こるめまいです。平衡器官は、頭の動きや姿勢を感知する役割をしています。前庭性めまいには、メニエール病や良性発作性頭位めまいなどがあります。

中枢性めまい

脳や脊髄などの中枢神経系が障害されることで起こるめまいです。

中枢神経系は、平衡器官からの信号を処理したり、目や筋肉などに指令を出したりする役割をしています。

中枢性めまいには、脳梗塞や脳腫瘍などがあります。

眼性めまい

目の疲れが原因で起こるめまいのことです。目を使いすぎると、目の周りだけでなく、体まで疲れてしまうことがあります。

ふわふわしためまいは、この体の疲労によって起こっていると考えられます。

特に、無理な体勢でものを見る、目を凝らしてものを見るといった行動が、めまいの原因になりやすいです。

心因性めまい

ストレスが原因で自律神経のバランスを乱し、めまいを起こすものです。

パニック障害や過換気症候群といった不安障害が原因となることもあります。

心因性めまいは、全体のめまいの約1-2割程度を占めると考えられています。

以上が、医学的な観点から見ためまいの種類です。

めまいは症状から2種類に分類される

めまいは、症状から次の2種類に分類されます。

  • 回転性めまい
  • 浮動性めまい

回転性めまいは、自分や周りのものが回っているように感じるめまいで、浮動性めまいは、ふわふわしたり揺れたりするようなめまいです。

回転性めまいと浮動性めまい
  • 回転性めまいは、自分や周りのものが回っているように感じるめまい
  • 浮動性めまいは、ふわふわしたり揺れたりするようなめまい

回転性めまいは、さらに中枢性めまいと末梢性めまいに分けられます。

中枢性めまいは、脳や脊髄などの中枢神経系に異常がある場合に起こるめまいで、末梢性めまいは、内耳の平衡器官や平衡神経に異常がある場合に起こるめまいです。

中枢性めまいと末梢性めまい
  • 中枢性めまいは、脳や脊髄などの中枢神経系に異常がある場合に起こるめまい
  • 末梢性めまいは、内耳の平衡器官や平衡神経に異常がある場合に起こるめまい

中枢性めまいと末梢性めまいの判断方法としては、以下のような点が挙げられます。

中枢性めまい末梢性めまい
頭痛や手足の麻痺などの重篤な症状を伴うことが多く、緊急性が高いです。耳鳴りや聴力低下などの耳の症状を伴うことが多く、比較的安全です。
眼球が一定の方向に早く動く眼振(がんしん)が見られることが多く、頭を動かしても眼振の方向や速度は変わりません。眼球が頭の動きに応じて変化する眼振が見られることが多く、頭を動かすと眼振の方向や速度が変わります。
横になっても治らないことが多く、長期間持続することもあります。横になって安静にすると治ることが多く、数秒から数分程度で消失することもあります。

私(運営者)に起きためまいの症状とは

私(運営者)も、男性更年期障害を引き金に、強いめまいに襲われました。

そのめまいは、浮動性めまいです。

症状は「ふわふわ」とした感覚ではなく、強めに「ぐらんぐらん」する、地面がゆらぐ、歩けない、立っていられない、吐き気がするなどでした。

目の前の景色が、歪んで見えることもありました。

最初の主治医は、単なる一過性の症状として、めまい止めの内服薬(ベタヒスチンメチル)を処方してくれましたが、原因はテストステロンが減少することによる男性更年期障害なので、全く効果はありませんでした。

効果がないどころか、日に日にめまいの症状は悪化するばかりです。

めまいというのは、日常、トークの中でよく使われたりしますよね。

「あきれて、めまいがする」

「低血圧で、めまいがする」

などなど。

でも、ホントのめまいに襲われると、そんな軽々しいレベルではないですよ。

真面目に「もしかしたら・・・」と、死の恐怖を感じます。

カラダが思うように動かなくなる恐怖というのは、なった人じゃないと、その苦しみはわからないと思います。

「男性更年期障害」による「めまい」の特徴と見分け方

男性更年期障害が発症すると、多くの人に現れる症状がめまいです。ここでは、男性更年期障害で起こるめまいの特徴と見分け方について見ていきましょう。

男性更年期障害のめまいの特徴とは

男性更年期障害のめまいの特徴は、体が浮いているようなふわふわした感じがする浮動性のめまいが多いです。

これは、テストステロンの減少によって自律神経が乱れることが原因です。

浮動性めまいが起こったときは、まずは動かずその場で安静にして、深呼吸をしたり、ツボを押したりすると症状が和らぎやすくなります。

このまま倒れてしまうのではないかと、恐怖感に襲われることもあるかもしれませんが、冷静に対応するようにしましょう。

浮動性めまいで、倒れることは滅多にありませんので、まずは冷静になることが大切です。

しかし、めまいの症状が強い場合や、長引く場合は、出来るだけ早く、泌尿器科や精神神経科で相談してくださいね。

男性更年期障害のめまいを見分ける方法

めまいの原因はいくつかありますが、男性更年期障害を原因としためまいを見分ける方法は、以下のようになります。

めまいの種類

男性更年期障害のめまいは、体が浮いているようなふわふわした感じがする浮動性のめまいが多いです。

「ふわふわ」した感覚がポイントです。

周囲がグルグル回る回転性のめまいではありません。

症状の持続時間

男性更年期障害のめまい(浮動性)は、10分~数時間ほど続きます。

回転性めまいは20分~数時間ほど続きます。

回転性に比較すると、短い時間で治まることが多いようです。

症状の程度

男性更年期障害のめまい(浮動性)は軽度~中度です。

回転性めまいは重度です。

耳閉感・難聴・耳鳴り

男性更年期障害のめまい(浮動性)は、耳閉感(耳が詰まったような感覚)がなく、難聴や耳鳴りもあまり見られません。

回転性めまいは耳閉感を伴うことが多く、難聴や耳鳴りもよく見られます。

引き金

男性更年期障害のめまい(浮動性)は、ストレスや睡眠不足などが引き金になることが多く、生活習慣の改善で改善する可能性があります。また、やる気や集中力の低下、イライラや不安などの精神的な不調も合わせて起こることがあります。

回転性めまいは原因不明であり、薬物療法や手術などが必要になる場合があります。

以上が、男性更年期障害のめまいの特徴と見分け方です。

ひとつの目安になさってみてください。

「男性更年期障害」による「めまい」の予防方法

男性更年期障害のめまいは、ホルモンバランスの乱れやストレスなどが原因で起こります。

そのため、以下のような方法が予防に効果的とされています。

バランスの良い食事を心がける

特にビタミンDや亜鉛などは、テストステロンの減少を緩和する効果があります。

積極的に摂るようにしてください。

適度な運動をする

ウォーキングなどの有酸素運動は、血行を促進し、自律神経のバランスを整える効果があります。

また、筋トレは、テストステロンのアップには欠かせません。

効率性を考えるのであれば、大腿四頭筋、大臀筋、ハムストリングスなどの大きい筋肉を鍛えるようにしましょう。

十分な睡眠と休養をとる

睡眠不足や疲労は、自律神経が乱れて、めまいを引き起こす原因になります。

私は、7時間の睡眠時間を死守するようにしています。

この睡眠時間は、個人差があると思いますので、ぜひ自分の最適な睡眠時間を把握するようにしてみてください。

ストレスを溜めない

ストレスは、内耳や脳に影響を与えてめまいを誘発する可能性があります。

自分にとっての楽しさや安らぎを見つけてリラックスしましょう。

オススメは、瞑想やヨガですよ。

漢方薬やサプリメントを利用する

めまいに効く漢方薬をいくつかご紹介しましょう。

五苓散(ごれいさん)

口の渇きや尿量の減少などを伴うようなめまいに効果が期待できる漢方薬です。体に水がたまっている状態を改善する作用があります。

苓桂朮甘湯(りゅうけいじゅつかんとう)

立ちくらみのようにグラっとするめまいに効果が期待できる漢方薬です。水分調節をしてくれる作用があります。

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

体が浮き上がるような感覚のめまいに効果が期待できる漢方薬です。ストレスの影響を抑える作用があります。私(運営者)も処方されて、2カ月ほど服用していました。

また、イソフラボンやビタミンB群などのサプリメントも、めまいの予防に役立つと考えられています。

以上が、更年期障害のめまいを予防する方法です。

ただし、これらの方法はあくまで予防であり、治療ではありません。

もしもめまいがひどくなったり長く続いたりした場合は、出来るだけ早く専門医に相談してくださいね。

「メニエール病」という別の可能性も!その原因と治療法

メニエール病は、内耳にあるリンパ液が増えすぎることで起こる病気です。リンパ液が正常に流れなくなると、内耳の細胞が傾きや音を間違って認識してしまい、めまいや難聴、耳鳴りなどの症状が現れます。

メニエール病の原因は不明ですが、ストレスや疲労、睡眠不足などの生活習慣や、ウイルス感染や免疫異常などの身体的要因が関係していると考えられています。

また、40~60代の女性に多く見られるとされています。

メニエール病の治療は、発作を予防したり軽減したりすることを目的としています。

完全に治すことは難しいですが、以下のような方法があります。

薬物療法

めまいや吐き気を抑える薬や、内耳の水分を減らす薬などを服用します。

また、内耳に直接薬液を注入する方法もあります。

手術

薬物療法で効果が得られない場合には、内耳の一部を切除したり圧力を下げたりする手術を行うこともあります。

リハビリテーション

バランス感覚を改善するために、頭や体を動かす訓練を行います。

生活指導

ストレスや過労を避けたり、食事や睡眠の管理をしたりすることで発作の予防に役立ちます。また、水分摂取量や塩分摂取量にも注意する必要があります。

メニエール病は他の耳や脳の病気と似た症状を示すことがあるため、正確な診断が必要です。めまいや難聴などの不快な症状に悩んでいる場合は、早めに耳鼻科医に相談してください。

「男性更年期障害」のめまいと、「メニエール病」のめまいの違い

男性更年期障害のめまいは、ホルモンバランスの乱れやストレスなどが原因で起こることが多く、立ちくらみやふらつきなどの症状が主に見られます。いわゆる浮動性めまいです。

一方、メニエール病は、内耳にある内リンパ液が増えすぎることで起こるめまいで、回転性のめまいや難聴・耳鳴り・吐き気などを伴います。

男性更年期障害のめまいとメニエール病は、症状が似ていて見分けが難しい場合もあります。

しかし、以下のような点で異なります。

男性更年期障害のめまいとメニエール病の違い
  • 男性更年期障害のめまいは、10分~数時間ほど続きますが、メニエール病のめまいは20分~数時間ほど続きます。
  • 男性更年期障害のめまいは、軽度~中度でありますが、メニエール病のめまいは重度です。
  • 男性更年期障害のめまいは、耳閉感を伴わないことが多く、難聴や耳鳴りもあまり見られません。メニエール病のめまいは、耳閉感を伴うことが多く、難聴や耳鳴りもよく見られます。
  • 男性更年期障害のめまいは、ストレスや睡眠不足などが引き金になることが多く、生活習慣の改善で改善する可能性があります。メニエール病のめまいは、原因不明であり、薬物療法や手術などが必要になる場合があります。

以上が、男性更年期障害のめまいとメニエール病の関係です。

実は、浮動性めまいと、回転性めまいの違いと同じなんです。

めまいに効果的な食事や運動・ツボ押し

めまいに効果的な食事や運動・ツボ