亜鉛が男性更年期に欠かせない理由を徹底解説します!
私も、日頃から摂るように心がけている亜鉛。
もちろん、男性更年期障害に効くからです。
特に、精力アップの効果を期待しているからです。
当たり前の様に亜鉛がイイとされてきますが、なぜイイのか?副作用はないのか?気になることもありますよね。
今回は、男性更年期障害に欠かせない亜鉛について深掘りしていきます。
亜鉛とは
亜鉛とは、マグネシウムやカルシウムと同じくミネラルの1種で、人間に必要な16種類の必須ミネラルの1つです。
ミネラルウオーターなどで、よく耳にするミネラルですが、一口にミネラルと言ってもわからないですよね。
ここで、まずミネラルについて確認しておきましょう。
ミネラルとは、あなたの体を構成する「酸素、炭素、水素、窒素」の主要4元素以外のモノの総称です。残りの全てです。
そして、ミネラルは体の機能の維持・調節に必要な「五大栄養素」の一つでもあります。
ちなみに、五大栄養素とは、
- 「炭水化物」
- 「たんぱく質」
- 「脂質」
- 「ビタミン」
- 「ミネラル」
です。
また、ミネラルは別名「無機質」とも呼ばれます。
このミネラルの仲間に含まれるのが、亜鉛という訳なんです。
人の身体が、数千種ある酵素が活動することによって生きていられることはあまり知られていません。
更に知られていないのが、この数千種の酵素は、亜鉛がないと活動することができないということ。
なんか、亜鉛って「鉛」という文字が入っているので、字面からそんな重要な役割を担っているというイメージ(私の勝手なイメージ)はないかも知れませんが、超重要なミネラルなんですね。
更に驚くことがあります。
そんな超重要な亜鉛ですが、体内で一切作られることはありません。
さらに言うと、体内では貯蔵もできないんです。
「体内で作れない」、「体内に貯められない」となれば、どうすればいいか。
そう、常に必要量を摂取し続けなければならないということなんです。
それが亜鉛なんです。
この亜鉛が、男性更年期障害の改善や予防、特に精力アップや性機能アップに効果があるのです。
巷(ちまた)ではミネラルが「セックスミネラル(性ミネラル)」と呼ばれているぐらいですからね。
それは、なぜでしょうか?
次項で、その理由について詳しく見ていきましょう。
亜鉛が精力アップに効く理由
亜鉛と言えば、精力アップ。
精力アップの源は、男性ホルモンのテストステロン。
このテストステロンは、亜鉛で増加します。
これは、科学的に証明された事実です。
そして、精力と聞けば、性機能をイメージすると思います。
なぜ、このように考えられているのでしょうか。
実は、亜鉛は身体中の細胞に存在していますが、その多くは前立腺に集中しています。
前立腺は男性のみにある臓器で、下の画像のように、膀胱(ぼうこう)の下のところにあり、尿道のまわりを取り囲んでいます。
横から見ると、栗のような形をしていますね。
前立腺と言えば、男性の精力・性機能の最前線ですよね。
この最前線で活躍するのが亜鉛なのですが、亜鉛が不足すると最前線の戦力(精力・性機能)がガタ落ちになるわけです。
あなたは、「精力」と聞いて、どんなイメージを持ちますか?
- 元気一杯
- ハツラツとしている
- 筋骨隆々の肉体
- スタミナがある
- やる気がある
- 何事も前向き
また、「性機能の向上」なんてイメージもあると思います。
例えば、
- 性欲が増す
- 勃起力(硬さ、持続等)が向上
- 女性を見てムラムラする
などです。
亜鉛を摂ろうと考える多くの方の目的は、性機能の向上であると言われています。
もちろん、私も性機能の向上が目的で摂っています。
では次に、亜鉛が男性更年期障害の改善や予防にどのような効果を発揮してくれるのかを見ていきましょう。
更年期障害改善&予防に期待する7つの亜鉛効果
ここからは、亜鉛を摂る事で得られる7つの効果を更年期障害改善&予防効果を見ていきます。
①テストステロン量が増加する
亜鉛は、テストステロンの合成に必要不可欠な物質。
亜鉛を摂ることで、テストステロンが増加することがわかっています。
テストステロンと言えば、男性の精力を象徴するものですものね。
しかし、加齢やストレスで、テストステロンは減少していきます。
この減少するテストステロンを、亜鉛を摂取することで再び増やすことができるのです。
アメリカの大学で行われた実験で、興味深い結果が得られています。
その実験は、亜鉛が不足している男性に3ヶ月にわたって亜鉛サプリを摂取してもらうというもの。
その結果ですが、テストステロンの体内分泌量が飛躍的に向上しました。
亜鉛サプリで、テストステロンが飛躍的にアップするなんて、すごい結果ですよね。
男性更年期障害にお悩みの私たちからしたら、何とも嬉しい結果です。
亜鉛摂取ということであれば、セルフケアで十分対応できますからね。
ちなみに、亜鉛とテストステロンには相関関係もあるんです。
アメリカのデューク大学が行った調査では、亜鉛の摂取量が少ない男性ほどテストステロン量が少ないことが判明しています。
この様な実験や調査からも、亜鉛をせっせと摂りたいものですね。
②性欲が向上する
亜鉛でテストステロン量が増加します。
そして、テストステロンな増加すると、ムラムラして性欲が湧き上がるという関係性が導かれます。
男性更年期障害でテストステロン値が低くなっているのであれば、亜鉛を摂取してテストステロンを上げることで、性欲の向上できるのです。
スリランカの大学で行われた動物実験では、亜鉛を多く与えられたネズミは性行為の回数と射精回数が向上するという結果が得られています。
この結果は、人間にも通ずると考えられており、実際に亜鉛を含むサプリを飲んでいる男性はムラムラする機会が多いそうです。
私(運営者)は、せっせと亜鉛を日々服用しており、更年期障害ですがムラムラして性欲は向上しつつあると実感しています。
③精子の数が増える
亜鉛は、男性の不妊改善にも効果があります。
男性の不妊と言えば、精子の数が少なかったり、動きが鈍くなっていたりと言った原因が、指摘されています。
ここで、亜鉛を摂取することで、どう変化するのか?
亜鉛を摂取し続けることで、精子の数が76%も上昇するという結果が、アメリカの◯◯で報告されています。
アメリカの産婦人科医向けの雑誌Fertility and Sterilityでは亜鉛は精子の形成に不可欠な成分として紹介されてたり、海外の医療データベースである「WebMD」によると、亜鉛を継続的に摂取した男性の精子の数が76%も増加したそうです。
しかし一方で、アメリカの国立小児保健発達研究所が2020年1月に発表した研究では、不妊治療を希望するカップルの男性を対象として、葉酸5mgと亜鉛30mgを含むサプリメントを6カ月間服用してもらったところ、精液の質改善や出生率の向上は見られなかったという結果も出ています。
このように実験や、調査、過去のデータベースによると、その解釈にバラつきはあるものの、亜鉛がテストステロンをUPさせる効果があることからも、生殖機能への影響は期待されるべきものであると考えられます。
④勃起力が向上する
男の象徴といえば、隆々と勃起したペニスではないでしょうか。
亜鉛を摂ると、勃起力は向上したりEDを克服できたりするのでしょうか。
残念ながらED患者に対する亜鉛投与の臨床データがなく、因果関係は明確になっていません。
勃起力低下やEDの主な原因は、不健康な生活習慣や食生活による血液の循環機能の低下です。
血液の循環が不十分なため、性的な刺激を受けても下半身に十分な血液を送れない場合に、勃起障害(ED)や勃起力が継続しない中折れ等が起きるのです。
テストステロンの分泌を促進する亜鉛ですが、血流を促進する作用は現状確認されていないため、一見すると勃起力向上との関係はないようにも思われますが、スペインの医療機関で行われた調査では、テストステロン量が低い男性ほど、朝勃ちの回数や頻度が少ない事が確認されています。
⑤早漏が改善する
早漏の原因の一つとして亜鉛の不足があります。
イタリアの医療機関で行われた調査によると、重度の早漏に悩む男性91名に亜鉛のサプリを摂取させたところ、約60パーセントが射精コントロールが可能になったという結果になっています。
重度の早漏が、亜鉛の摂取で過半数が改善するという、調査結果には勇気をもらえますよね。
病院に行かずとも、亜鉛のサプリや食品を積極的に摂ることで、改善が期待できちゃうんですから。
ただし、早漏の原因は亜鉛不足だけではありませんので、この点は注意をしなければいけませんね。
⑥うつ症状を緩和する
亜鉛は、うつ症状を緩和する効果があります。
うつ症状は、神経伝達物質(モノアミン)である、セロトニンやドパミン、ノルアドレナリンなどのホルモンが正常に作られて、スムーズに働かないことにより起こります。
この神経伝達物質(モノアミン)を作るのに必要なのが亜鉛なのです。
亜鉛を積極的に摂ることによって、神経伝達物質(モノアミン)が十分に体内に作られることで、神経細胞の刺激伝達がスムーズになり、うつ症状が緩和されます。
ちなみに、抗うつ薬は、この神経伝達物質(モノアミン)を薬の効果を使って、増やしたり、減らさないようにして、うつ症状を緩和させるのです。
私(運営者)が服用しているのは、レクサプロという抗うつ薬で、SSRIという神経伝達物質(モノアミン)を減らさない効果の薬になります。
レクサプロについては、こちらの記事でも詳しく解説しておりますので、よろしかったらお読みください。
⑦免疫力が向上する
亜鉛には、免疫細胞を活性化させたり、異物に対抗する物質(抗体)の産生を調節したりする働きがあります。
特に自然免疫を維持したり、獲得免疫を調整してくれます。
さらに、亜鉛には、様々なタンパク質を合成する働きがあり、抗炎症性タンパク質を増やすのもその一つです。
炎症は病原体などの攻撃によって傷を受けた細胞や組織を取り除いて再生するときに起こる現象です。
炎症は自然免疫反応の一つで、痛みや発赤、発熱、腫れなど症状を伴います。
しかし、時に過剰な炎症は人体に余計なダメージを与えてしまうこともあるんです。
そんなことにならないよう、亜鉛は抗炎症性タンパク質を増やして炎症をセーブし、免疫反応の効率を高めるというファインプレーも行っているのです。
亜鉛って、守備範囲が広いですよね。
亜鉛が不足するとどうなる?
亜鉛が不足すると、下記の通りあなたのカラダで様々な不調や不快症状を引き起こします。
区分 | 不調&不快症状 |
神経系 | 味覚障害 |
皮膚系 | 口内炎、皮膚炎、脱毛 |
循環器系 | 動脈硬化、貧血、糖尿病 |
精神系 | うつ |
泌尿器系 | ED(勃起不全)、精子障害、慢性下痢、睾丸(精巣)と前立腺の萎縮※ |
その他 | 免疫力低下、白内障 |
※亜鉛を摂取しても回復はしないことが、研究で明かになっています。
結構、広範囲にわたる不調や不快症状だと思いませんか?
このような不調や不快症状が起きるのであれば、積極的に亜鉛を摂取した方がいいですよね。
亜鉛摂りすぎの副作用ってあるの?
あなたのカラダにとって超重要な亜鉛ですが、摂り過ぎてはいけません。
何事も、過ぎたるは猶及ばざるが如しです。
では、亜鉛の摂り過ぎで、どのような副作用があるのでしょうか。
厚生労働省の発表によると、成人男性の場合、亜鉛の推奨摂取量は11mg/1日です。
年齢別で整理すると下記の通りになります。
男性 | ||||
年齢(歳) | 1~6 | 7~14 | 15~69 | 70以上 |
推奨量(mg/日) | 3~5 | 5~9 | 11 | 10 |
その亜鉛を一日に40mg以上摂取するとなると、「過剰摂取」と言うレベルになります。
過剰摂取すると、吐き気やめまい、免疫障害などの様々な副作用の原因になります。
次項で、主な副作用について見てみましょう。