読者インタビュー①:男性更年期は怖くない!5年間の挑戦から見えてきた光!心療内科やメンズヘルスで受けた治療や薬の真実、睡眠・食事・運動・趣味などで工夫したセルフケアの方法を詳しく紹介。ミドルエイジ男性が語る生き方の変化とは!?
男性更年期障害と聞いて、あなたはどう思いますか?
男性ホルモンの減少によって、体や心に不調が起こるというこの状態は、実は多くの男性が経験するものです。しかし、その男性更年期障害の存在や対策はあまり知られておらず、悩み苦しみを一人で抱え込んでしまうことも少なくありません。そんな男性更年期障害について、48歳で気づいてから自分なりに対処されてきた”50代前半E”さんにインタビューさせていただきました。
”50代前半E”さんは、仕事や家族のストレスが重なり、動悸や脈飛び、睡眠障害、食欲不振などの様々な症状に苦しんできました。心療内科やメンズヘルスで治療を受けましたが、思うような効果は得られないことに悩んでいました。どうすれば自分の体と心を取り戻せるのか、答えを探していました。そんな時、生活習慣の改善や漢方薬やサプリメントの効果について知ることに。はたして、”50代前半E”さんの体調やメンタルはどう変わっていったのでしょうか?
”50代前半E”さんの赤裸々な告白から、あなたも男性更年期障害克服のヒントを摘み取ってください!
男性更年期障害のサインに気づいた体験とは!?
こんにちは。この度は、ご多忙の中インタビューを受けてくださり。誠にありがとうございます。
これから、”50代前半E”さんの男性更年期障害に関わる実体験の数々についてお話をお伺いいたします。どうぞよろしくお願いいたします。
早速ですが、男性更年期障害に気付くきっかけには様々なものがありますが、どのようなきっかけで気付きましたか?
今から5年ほど前の48歳の時、仕事・家族の病気等のストレスが重なり、軽い動悸から脈飛び、睡眠障害、食欲不振となり、心療内科に通い始めました。
一旦良くなったと思っていましたら2年前(2021年)の夏に、体が火照る・今までにないような感情変化が現れ、ひょっとして男性更年期障害では?と気づきました。
今思えば、5年前の症状は男性更年期障害の始まりだったと思います。
そうでしたか。5年前の48歳の時、仕事や家族の病気などのストレスが重なり、軽い動悸から脈飛び、睡眠障害、食欲不振となられたとのことですが、仕事やプライベートなどはどの様な環境でしたか?
また、それらの症状が出ていた時に、どのような対処をしましたか?
仕事では経営層に嫌気がさしていたこと、女性事務員の中でパワハラが発生し対応していたこと、プライベートでは親が大病、妻が胃潰瘍になったことが重なりました。
対処としては病院を受診、はじめは胸の違和感と背中の痛みだったため、循環器を受診しましたが、心臓等に異常なく、それでも胸の違和感が消えないため、逆流性食道炎を疑って胃腸科を受診し胃カメラを飲み、特に異常はありませんでしたが、ピロリ菌(※)がいることが判明しました。処方されたピロリ菌除去薬を指定通り飲み切ったところ腸内環境が乱れたのか、体調が悪化していきました。
ピロリ菌とは、胃の粘膜表面に生息している菌で、感染したまま放置すると胃や十二指腸の病気を引き起こすことがあります。ピロリ菌は、ウレアーゼという酵素を出して胃液の酸性を中和し、胃の中でも生き続けることができます。ピロリ菌に感染すると、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍、萎縮性胃炎、さらには胃がんなどのリスクが高まります。参考:Medical Note
心療内科に通い始めたとき、どのような診断や治療を受けましたか?
また、その治療効果はどうでしたか?
睡眠障害と不安症とのことで、はじめは抗不安薬のみ処方されましたが、改善されないため睡眠薬ルネスタ(※)とベルソムラ(※)、抗うつ剤パキシル(※)を処方されました。
睡眠は早い段階で改善し、気分的なものは2か月ほどで大分改善されました。
- ルネスタ:不眠症の治療に用いられる睡眠薬です。エスゾピクロンという成分が含まれており、睡眠の入りやすさや維持を改善します。
- ベルソムラ:不眠症の治療に用いられる睡眠薬です。スボレキサントという成分が含まれており、睡眠の入りやすさや維持を改善します。
- パキシル:うつ病やパニック障害などの治療に用いられる抗うつ薬です。パロキセチンという成分が含まれており、セロトニンという神経伝達物質の働きを高めます。
動悸や脈飛びという症状は、具体的にどのような感覚でしたか?
また、それらはどのようなシチュエーションや頻度で起こりましたか?
さらに、それらの症状が起きた時、どの様な行動(対処等)をとりましたか?
動悸は若干違和感程度でしたので、あまり気にしませんでしたが、脈飛びは明らかにドクッと胸に違和感があり、頸動脈を触ると明らかに拍動が飛んでいました。
ひどい時は1分間に3回飛んでいて、不安に拍車をかけてしまいました。
シチュエーションはあまり関係なく、発生していました。
対処は、総合病院にて精密検査(エコー、血液検査、心電図等)を受けましたが、異常なしでした。
脈飛びの頻度は激減したものの、たまに発生するという状況が1年ほど継続しました。
一旦良くなったと思っていた後、2年前(2021年)の夏に、体が火照る、今までにないような感情変化が現れたとのことですが、一旦良くなったと思っていた後から、どれ位たってからでしたか?
半年以上経過したくらいだったと思います。
体が火照りや、今までにないような感情変化が現れた時、仕事やプライベートなどは、どの様な環境でしたか?
また、その間にどのような対処をしましたか?
仕事も家庭もストレスが無い良好な状態でした。
思い当たるとすると、コロナに対してストレスを感じていた可能性はあります。
対処は漢方内科に行き、漢方薬を処方してもらいました。
それが男性更年期障害の症状だと気づくまでにどのくらいの時間がかかりましたか?
男性更年期障害に気付いた時の心境はどうでしたか?
また、そのことを知った情報源やアドバイスは何でしたか?
火照りを感じて1か月くらいで男性更年期障害だと思いました。
男の更年期は、はらたいらさん(※)位しか思い当たらず、周りでなった人も知らずどうすれば良いのか不安になりました。
情報源はネット検索と書籍を読みました。
妻に話しましたが、やはり知識がなく一緒に調べたりしてくれました。
はらたいらさんは、漫画家、随筆家、タレントとして活躍された方です。49歳頃から男性更年期障害に悩まされ、だるさ、気力のなさ、集中力の低下などの症状を訴えました。その経験をもとに、本や講演で男性更年期障害について啓発活動を行いました。2006年に肝臓癌で亡くなられました。63歳でした。参考:Wikipedia
男性更年期障害だと気づいた後、どのような行動や変化を起こしましたか?
またそれは、ご自身や周囲の方々にどのような影響を与えましたか?
気づいた後は、治療法や対応可能な病院を調べました。
周囲には影響を与えていないと思いますが、自分自身は更年期の症状や治療を調べていくうちに焦りを感じていました。
48歳までに、ご自身の健康に対して、意識して行動していた事などはありましたか?
あまり意識していませんでした。
ウォーキングや自転車に乗る程度の運動はしていました。
感情変化について、具体的に伺ってもよろしいでしょうか。
例えば、何かに対して怒りや悲しみや不安を感じることが多くなった等の感情変化はありましたか?
よくイライラがあげられると思いますが、私はイライラすることはなく、唐突に不安といいますか、この先も存在できるのだろうか?といった生に対する不安を感じることが多くなりました。