セルフケア(self-care)

プリズマホルモン軟膏を使ってみた件!効果やグローミンとの比較をレビュー

otokono-kounenki

いまから約2年前、本当に限界を感じていました。

眠れない。朝がどうしても起きられない。家族に当たってしまい、自分でもそんな自分に嫌気がさす。職場では集中力が切れて、イライラして、言いたいことがうまく言葉にならない。

「気のせいじゃない」と頭ではわかっていた。でも、だからといって何をすればいいのか、どこへ行けばいいのか、その答えがまったく見えませんでした。

ほどなくして病院で男性更年期障害(LOH症候群)と診断され、テストステロン補充療法をスタートしました。

治療が始まってから、心と体が少しずつ整いはじめたのは確かです。

でも、病院での注射は月に1回のペースで、どうしても間が空くし、体調が不安定になる日もあります。

そんな中で、ときどき「ああ、今日ちょっと補充したいな」「テスりたいな(テストステロン補充するというスラング)」と感じる瞬間が出てくるんです。

そんなとき、思い出すのが――プリズマホルモン軟膏

あの一本は、ちょうど診断を受ける前、セルフケアとして市販で手に入れたものでした。

治療が落ち着いた今でも、“医療の谷間”を埋めるような、ささやかな支えとして、たまに頼る存在になっています。

この記事では、当時の使用体験と現在の使い方、2025年6月時点の価格やスペック、さらにはグローミンとの比較を交えながら、一人の当事者としてのリアルな実感をまとめています。

病院に行くべきか迷っている。でも、何かは始めてみたい。

そんな方にとって、プリズマホルモン軟膏が“試せる選択肢の一つ”になれたら嬉しく思います。

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プリズマホルモン軟膏とは何か?──市販で買えるテストステロン補充塗り薬の実力

「プリズマホルモン軟膏」──なんとも効きそうなネーミングです。

最初は、光を分散・屈折させる「プリズム(prism)」や、電気がバチバチする「プラズマ(plasma)」からきたのかと思いましたが、実際の由来は不明。

もしかしたら「プリズム(prism)」と「プラズマ(plasma)」の造語でしょうか??

でも、名前のイメージだけで効きそうな印象を与えます。

注目すべきは、「ホルモン」という単語を堂々と商品名に冠している点。そしてパッケージを見ると、なんと「ホルモン」の「ン」の点がハートマークに。箱の側面にも、縦に3つ並んだ♡マークが。チューブ本体には縦の2つ並んだ赤い「♡」マークが。
細部に遊び心があり、デザイナーのこだわりが感じられます。

このユニークなプロダクトを製造しているのは、なんと大正8年(1919年)創業の「原沢製薬工業株式会社」。老舗の製薬会社で、今年で創業106年。しかも、1975年から「プリズマホルモンシリーズ」を発売しており、男性ホルモン製剤の歴史も約50年にのぼります。

「プリズマホルモン軟膏」は第一類医薬品で、有効成分としてテストステロンを10mg/g含有。医師の処方がなくても、薬剤師による対面販売で購入できる市販のホルモン補充薬です。

効能・効果

  • 男性ホルモン分泌不足による神経衰弱症状
  • 男性更年期症状
  • 男性老衰による諸症状の予防と回復
  • 恥部無毛症

最後の「恥部無毛症」はあまり聞き慣れない症状かもしれませんが、陰毛が生えない、または極端に少ない状態を指し、男性ホルモンの低下が原因とされます。その改善にも効果があるとされています。

用法・用量

皮膚の薄い部位や患部(亀頭部、陰嚢部)を清潔にし、1回約0.1g(小豆大)を1日1~2回手に取って刷り込みます。

画像でお判りになると思いますが、半透明の軟膏です。

実際に塗った感じは、若干「ス~っ」とします。無臭ですし、それ以外は、とくにないです。

特徴的なのは、「亀頭部への使用」が明記されている点。「グローミン」は陰嚢部への使用は謳っていますが、亀頭部への使用は記載がありません。このダイレクトなアプローチはプリズマホルモン軟膏ならではです。

また、商品名にもある“軟膏”タイプである点も注目です。油脂性の基剤により、塗布部位にとどまりやすく、ゆっくりと吸収されるため、夜間の持続的な補充に向いています。
用法には「1日1~2回」とあるだけですが、特性を活かすなら就寝前の使用もおすすめです。

使用時の注意点

塗布後は、できるだけ乾燥させる時間を確保してください。

また、パートナーやお子さんへの二次接触を避けるため、塗った手や指でドアノブなどに触れないよう注意が必要です。

塗布後は、すぐに手を洗うようにしましょう。

近年では、「うつっぽさ」「無気力」「疲労感」などの症状に対し、テストステロン補充療法の有効性が注目されています。
プリズマホルモン軟膏は、そのような背景のなか、セルフケアの入り口として手に取りやすい製品と言えるでしょう。

男性更年期障害の症状に変化が?2週間使ってわかったプリズマホルモンの実感

最初に申し上げますが、所感(効き方、感じ方)は個人差がありますので、一つの例としてご参考にしていただけるといいかなと思います。

私がプリズマホルモン軟膏を使い始めたのは、まさに“心と体のエンジン”が止まりかけていたような時期(約2年前)でした。

集中力は続かず、朝は起き上がるだけで精一杯。家族のちょっとした一言にも過敏に反応し、イライラが抑えきれない。まさに負のスパイラルの真っ只中にいました。

「もしかしたら、ホルモンのバランスが崩れているのでは?」

そんな思いから、セルフケアの一環としてプリズマホルモン軟膏を取り入れてみることにしました。

プリズマホルモン軟膏のトリセツはコチラからダウンロードできます

使用1週目:まず“夜”に変化が訪れた

朝の倦怠感が少し軽減。布団から出るのが、ほんの少しラクに感じられた。ほんの少しですが…

特に印象的だったのは、夜の眠りが深くなったこと。中途覚醒が減り、朝までぐっすり眠れる日が増えてきた。

イライラが完全になくなったわけではないが、感情の爆発が少し抑えられるようになり、「あ、今なら一呼吸おける」と感じる瞬間があった。

※この時点では、劇的な変化というより「微かなズレが調整されはじめた感覚」に近いです。

使用2週目:エネルギーが“内から湧いてくる”ような感覚

朝、目が覚めた瞬間に「よし、起きよう」と思えた。何日ぶりだろう、こんなふうに動けたのは。

一日を通しての気分の安定感が出てきた。仕事中も集中力が戻り、「あれ?気づいたら2時間集中できてる!」と驚いたほど。

家族との会話も自然と柔らかくなり、笑顔で過ごせる時間が増えた。イライラしていた自分が少しずつ“元の自分”に戻っていく実感。

数値では測れない、「確かな変化」を感じた2週間

こうした変化は、血液検査で数値化できるものではないかもしれません。

でも、明らかに“今までの自分と違う”という、肌感覚レベルでの実感がありました。

体と心が少しずつ噛み合い始め、毎日が「持ちこたえるだけの時間」から「自分を取り戻す時間」へと変わっていく──そんな感覚です。

繰り返しになりますが、効果の感じ方には個人差があります。しかし、“効いている感”を体感できることは、使用を続ける上で非常に重要だと強く感じました。

もしあなたも、「なんとなくしんどい」「理由はわからないけど、今のままじゃまずい」と感じているなら。

このプリズマホルモン軟膏は、セルフケアのきっかけとして、とても心強いパートナーになってくれるかもしれません。

プリズマホルモンの立ち位置──同じ国産テストステロン補充塗り薬「グローミン」との比較から見える真価

男性ホルモン補充のOTC(市販)製剤といえば、多くの人がまず思い浮かべるのが「グローミン」。トップランナーですよね。

レビュー記事もありますので、よかったらどうぞ

合わせてお読みください
テストステロン補充塗り薬グローミンを使ってみた件
テストステロン補充塗り薬グローミンを使ってみた件

一方で、「プリズマホルモン軟膏」はまだ広く知られているとは言えません。正直、私もグローミンは知っていましたが、「プリズマホルモン軟膏」は全く、1ミリも知りませんでした。しかしその中身をよくよく見てみると、価格・使用感・吸収性といった観点で非常に注目に値する製品だということがわかります。ここでは、グローミンと比較しながら、見ていきたいと思います。

比較表

項目グローミンプリズマホルモン軟膏
製造会社大東製薬工業株式会社原沢製薬工業株式会社
用量10g10g
区分第1類医薬品第1類医薬品
有効成分テストステロン(1g/100g) 濃度:1%テストステロン(10mg/1g) 濃度:1%
剤形クリーム軟膏
使用感速乾性/さっぱり密着性/保湿力
10gでどれぐらいもつ?理論値 用量10g、1日0.6g(2cm【0.3g×2】 おおよそ16日理論値 用量10g、1日0.2g(小豆大【0.1g×2】 50日
吸収持続性
価格大東製薬工業公式サイトによると メーカー小売希望価格 3,780円(税抜き)  Amazonだと、¥3,036(税込み)でした(2025/6時点)ハラサワオンラインショップ内の価格 ¥3,300 税込   Amazonだと、¥1,814(税込み)でした(2025/6時点)

専門的評価ポイント

  • 吸収性と基剤の違い:プリズマは軟膏タイプで吸収が持続しやすく、肌への刺激が少ない。
  • コスパ面:1本あたり約1,000円前後安く、年間でコンスタントに使用するとなるとかなりの差に。
  • 使用シーン:夜間使用に特化したプリズマ、日中向きのグローミンといった棲み分けも可能。(主治医に相談してくださいね)

プリズマホルモンがグローミンに比べてコスパがいい理由を整理してみた

両者は同じ10g・同じ有効成分濃度(テストステロン1%)ですが、使用量と価格に大きな差があります。ここでは、1日あたりのコストと有効成分コストで比較してみました。

1日あたりの使用量と日数(理論値)

製品名1日の使用量10gで使える日数
グローミン約0.6g(0.3g×2)約16日
プリズマホルモン軟膏約0.2g(0.1g×2)約50日

Amazon価格での比較(2025年6月時点)

製品名価格(税込)1日あたりコスト(価格 ÷ 使用可能日数)
グローミン¥3,036約189.75円/日
プリズマホルモン軟膏¥1,814約36.28円/日

👉 1日あたりのコストは、グローミンの約1/5!

有効成分(テストステロン)あたりのコスト比較

両製品とも濃度1%(=100mg/10g)なので、有効成分の含有量は同じ

したがって、「同じ量のテストステロンを、どれだけの価格で、どれだけ長く使えるか」がポイント。

プリズマホルモン軟膏は、より少量で塗布効果を発揮する設計(軟膏の密着性と持続性)のため、1日あたりの使用量が1/3以下。


つまり、“必要十分な量を少なく使える”=コスパが良い
という構造になっています。

まとめ:プリズマホルモン軟膏が「圧倒的コスパ」な理由

  • 1日あたりのコストが約5分の1
  • 使用日数はグローミンの3倍以上
  • 吸収持続性が高く、夜間使用に適する
  • 成分濃度は同じでも、必要使用量が少なくて済む

👉 同じテストステロン1%でも、コスパと使い勝手で選ぶなら「プリズマホルモン軟膏」一択!

使用前に必ずチェック!──副作用と医療的注意点

プリズマホルモン軟膏はテストステロン補充療法は効果がある一方で、医療的リスクや副作用についても事前に理解しておく必要があります。

  • 前立腺肥大・前立腺がんの既往歴がある方は使用NG
  • PSA値(前立腺特異抗原)は使用前に必ず検査 2.0ng/mlの場合は使えません
  • 肝機能障害、心疾患、睡眠時無呼吸症候群などの持病がある方は医師の判断が必要
  • 副作用例:皮膚炎、ニキビ、情緒不安定、体毛増加など

プリズマホルモン軟膏は第一類医薬品として薬剤師の説明を必要とする製品です。必ず対面で説明を受け、自分の状態を正確に伝えたうえで購入してくださいね。

なお、上記の副作用や禁忌事項は製品の添付文書に基づいて記載しています。使用に際しては、必ず医師または薬剤師に相談のうえ、最新の情報をご確認ください。

おわりに──“ゆらぎ”のある日々に、今なお頼れる一本です

テストステロン補充療法は、すでにひと区切りがつき、いまは比較的落ち着いた日々を過ごしています。

でも、調子の波が完全になくなったわけではありません。むしろ、季節の変わり目、急な気温や気圧の変化、寝不足が続いた日など、“ゆらぎ”を感じる瞬間はいまでも普通にあります。

そんなとき、やっぱり手が伸びるのが――プリズマホルモン軟膏です。

診断を受ける前に手に取っていた市販薬が、今は治療が落ち着いた後の“自分を整える手段”として、第一線で活躍しています。

たとえば「今日は明らかに気分が沈んでるな」「朝から体が重くてピリつくな」…そんな小さな異変を感じた日に、夜のケアとして使います。

亀頭部や陰嚢部に、小豆粒ほどの軟膏をそっと刷り込む。それだけで、「今できることをやった」という実感と共に、少し気持ちが落ち着くのです。

プリズマは、軟膏タイプのため吸収がゆっくりで、夜間の補充に向いているのも大きなポイント。

1本10g入りで、1日2回の使用なら約50日持ち。2025年6月現在、Amazonでは税込1,814円で販売されており、1日あたりのコストは約36円。

グローミンの約1/5という圧倒的なコストパフォーマンスも、継続のハードルを下げてくれます。

もちろん、これだけで男性更年期障害すべてに対応できるわけではありません。

でも、治療が落ち着いた後の“微調整”や、“なんとなく不調”の対策として、自分のタイミングで柔軟に使えるセルフケア製品があるというのは、非常に心強いと感じています。

プリズマホルモン軟膏は、いまの自分にとって、治療でもない、放置でもない、“ちょうどいい中間”にある存在です。

完璧に治すのではなく、不調の前に少し手を打つ。

そんなふうに付き合える“頼れる一本”として、これからもそばに置いておくつもりです。

男性更年期障害の克服に必要なのは「ひとりじゃない」と思えること

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ABOUT ME
タツヤ
タツヤ
男性更年期障害予防改善アドバイザー
1971年生まれ。
2010年頃から動悸、めまい、発汗、倦怠感などの症状に悩まされる。
様々な病院で検査を受けるも原因が分からず『診断難民』状態に。
その間、体調は悪化するばかり。
2019年頃から体調不良(不定愁訴)が顕著に現れる。
2022年11月ホルモン検査の結果、男性更年期障害の診断を受ける。
以降、テストステロン補充療法を中心に治療を続け、合わせてテストステロンをアップさせるための生活習慣の改善に取り組み、2023年11月時点、テストステロン値も正常になり、男性更年期障害の症状は改善する。
現在は、自身の経験を活かし、SNS(X【旧Twitter】)やblog、同じ悩みを持つ方々によるコミュニティ、さらには各種メディア出演など通じて、男性更年期障害を中心としたメンズヘルスに関する情報を発信している。

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